第6話 この背中にない羽
硬いアスファルト
叩きつけられた思いは
キラキラ輝いて
忘れられた雨粒みたいに
粉々にはじけた
この背中には羽がないから
拾いあつめて
抱き締めることもできない
ただいつの日か
もう一度強い思いが
空へとかけ上がるのを待つだけ
その思いが
空へと届くのを祈るだけ
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