第3話 委員会活動~整美委員会~

~整美委員会~



「え~っとでは、整美委員会を始めます。僕は整美委員長の、姫神ひめがみ菜華さいかって言います。一年間よろしくね。次は、雪姫さんお願い」


「私は生徒会副会長、雪姫雪乃よ。今回は整美委員会の、副委員長をさせて頂く事になったわ。妹も、生徒会役員だから私の事は、名前で呼んで貰えると助かるわ」


雪乃さんって、とってもしっかりした人だな~。これなら、早く終わる事が出来そうだね。


「それで、これからどうするんですか」


その後で、雪乃さんと話してもっと、仲良くなりたいな~。


「姫神さん?続けてもらえるかしら?」


「あ、ごめんなさい。では、出席確認をします。呼ばれたクラス役員さんは、前に来てください。今回の会議で使う、プリントを配ります」


「それでは一年A組の人、来てください」


危ない、危ない、今は会議中だった。終わってからゆっくり、話をすればいいだけだものね。恋バナとか、話したい事はいっぱいあるし……っと、今は会議に集中しなきゃ。


「姫神さん、配り終わったわ。会議を続けていいわよ」


「ありがとう。では、整美委員会の今月の目標は『担当掃除場所に行き、しっかり掃除をしよう』です。この事は、クラスのみんなに伝えておいてね」






「連絡は以上よ。この後の作業は、自分のクラスの掃除用具の点検・補充をしてもらいます」


「終わったら、どうするんですか?」


「そうね、ここに私たちが居るから、報告しに来て貰えるかしら。姫神さんも、それでいいかしら?」


姫神さんの方を見ると、何か考え事をしているように見える。


この会議の間、ぼうっとしている事が多い。

何か考え事をしているみたいだわ。


一体何を考えているのかしら?


「姫神さん?」


「あ、うん。報告が終わったクラスから今日は、終わりにします。では、整美委員会の会議は終了です」


「では皆さん、点検の方よろしくお願いします」


会議は無事に、終わったわね。

あとは、点検の結果を待つだけだわ。


その間に、何を考えていたのか聞くべきかしら。


「雪乃さん、話があるのだけど?」


「同学年なのだから、雪乃でいいわ」


姫神さんも話そうとしていたのね。丁度よかったみたいね。


「うん、なら僕の事も姫神さんじゃなくて、菜華って呼んで」


「分かったわ、菜華さん。それで、話って何かしら?」


「実は雪乃と仲良くなりたいな~って、思っていたんだ。それでね、点検の報告も終わったら、二人で帰らない?」


もしかして、会議中何か考えていたのって、その事なのかしら?

会議は問題なく進んだから、良いのだけれど、もう少し集中して貰いたかったわ。


でもお互いを知る為の提案としては、悪くないかもしれないわね。


「えぇ、いいわよ」


「やった、女子トークいっぱいしようね、雪乃」


「ほ、ほどほどにして頂戴ね…」


女子トークとときいて、早速挫けそうになってしまった。


なかなか、そんな会話をする事が無いから、自信が無いのよね。


ちゃんとついて行けるかしら……

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