第15話 白瀧6

 講義が終わり、学食で食事をしていると、向かいの席から声をかけられた。


「白瀧拓己くんだよな?」


 何度か同じ講義で見た人だった。名乗った覚えはないのになぜ僕の名前を知っているのだろうか? サークル活動の勧誘とも思ったが、わざわざ僕の名前を調べていることに心当たりがあった。


「そうですけど、何か用ですか?」

「俺さブログ運営やってるんだけど、今、内島アキラの事件をまとめてるんだよね。君さ、彼と同じ高校だっただろ?」


 やっぱりだ。これで何度目だろうか。僕が出身校を明かしたのなんて、演劇サークルの見学に行った時だけだ。それも、見学者名簿に書いただけだぞ。あの時の誰かが個人情報を流しているな。


「僕は何も知りませんよ」


「少しでも何か知っていたら教えて欲しいんだ。やっぱりあんな事件を起こした奴だしヤバイ奴だって噂くらい聞いたことあるんじゃない?」


「どうだろう? わからないな」


「じゃあ、俺が調べた話を挙げていくからさ、知っていることがあったら答えてよ」

 学生が話を続ける。名前くらい名乗れよと思ったが、変に繋がりができても嫌なので黙っておくことにした。


「内島アキラは高校三年の時退学してるよね? それに、その少し前に同級生とトラブルを起こしてる。俺が思うに、その件で学校に居づらくなったんじゃないかな。親しくしていた友人もほとんどいないって話だけど、一人だけつるんでいた奴がいたみたいだ」


 同級生とのトラブル……他クラスの生徒に大怪我をさせた時だ。怪我をした生徒の仲間内から、先輩がその生徒を階段から突き飛ばしたなんて証言も出て収拾がつかなくなった。でも、あれは上級生に目を付けられた僕を先輩が庇ってくれたものだ。あの時先輩はひどく動揺していた。意図的なものじゃない。先生達が事情を分かってくれたし、真田先生のフォローも会って先輩が処罰されることはなかった。だけど今になってこんな話に発展するなんて……。


「あと、噂だと動物を殺して遊んでいたとか。本当の自分の両親も殺した……なんて話もある。アイツの父親も犯罪者みたいだしな。どう? 何か噂程度でもいいから知っていることないかな?」


 気づかれないよう震えている手を隠した。込み上げてくる怒りを抑える。ここで言い返した所で何も変わらない。


「すみません。よく分からないです」


 苦笑いを浮かべながら答えると、学生は肩を落とした。

「そうかぁ。俺のブログ、元々は芸能関係の記事をまとめていたんだけど、もっとアクセス数伸ばしたくてさ。内島アキラを取り上げ出したらアクセス数急増したんだ。それだけみんなこの事件に関心があるってことだよ。もし何か思い出したら連絡くれよな」


 学生からメールアドレスの交換をお願いされたが丁重にお断りする。すると学生は紙にメールアドレスを書き、テーブルに置いて去っていった。


「白瀧も大変だね」


声をかけられ振り返ると、同じ講義を取っている武原が立っていた。


「なんだよ。見てたなら助けてよ」

「すまん。もう話が終わるみたいだったから、今話かけると逆効果かなぁと思って」


 先程の学生に長居されるシチュエーションを想像してゾッとする。彼なりの気遣いに感謝した。他の人に話しかけられない内にさっさと退散しよう。急いで残りを食べ終え、食器を片付ける。


「でも、今週で何度目だ? この前行った演劇サークルにクレーム入れたらいいのに」

「そんなトラブル起こしたら余計に目立つだろ」

「それもそうか」


 学食を出て駅方面へと向かう。大学の敷地内では至る所でサークルの勧誘が行われていた。特にスポーツ系のサークルが目立つ。何もなければ僕も胸を躍らせていただろう。


「何も知らないと分かったら誰も僕に興味を示さなくなるよ」


「あの内島アキラと同じ学校に通っていただけでこんな目に会うなんて白瀧もついてないね」

 武原の言葉に胸が痛む。彼は僕を心配して言ってくれているだけなのだと思う。さっきの学生みたいなタイプは平気だ。先輩を利用しようとしているのが明確に分かるから。だけど、周りの人に心配されるのが一番辛い。先輩が犯罪者であると言い渡される気がして……。


「この前の記者の時よりマシだよ。何も知らないって言ったのに四六時中付け回されてさ。知り合いの人に助けてもらってやっと現れなくなったから」


 あの時は佐久間さんに泣きついて助けて貰った。あの記者、佐久間さんが出てきた途端急にその場を去ろうとして笑えたな。結局、佐久間さんに捕まってどこかに連れて行かれたけど。その後何があったのかは佐久間さんは教えてくれない。


 本当は今すぐにでも違うと叫びたい。でも、今の僕にはそれを証明する証拠も、術もない。桜沢さんから言われた。これからどんなことを聞かれようと絶対に何も知らないと言わなければならないと。


 曲がり間違って先輩を擁護する声を上げようものなら僕はあっという間に世間に火だるまにされてしまうそうだ。


「白瀧は今週は予定入ってるのか?」

 武原に聞かれて我に返る。

「あ、うん。今日は別件なんだけど、今週はずっとバイトなんだ」

「そっか。また同じ学部の奴で集まる時声かけるからさ。一緒に遊ぼうぜ」

 そう言うと彼は去っていった。さて、僕も早く向かわないと。約束の時間、午後二時にはなんとか間に合うだろう。




 DNA鑑定の結果が出た日から慌ただしく日常は過ぎ、一ヵ月あまりが過ぎた。僕は新たな生活に馴染むことに必死だった。本当ならまっさらな気持ちで迎える予定だった大学生活も、事件のことで頭のキャパシティを奪われた僕には、その新鮮さを味わう余裕も無かった。


 その後も調査は続けたが、アキラ先輩の行方もわからないままだ。結局の所、一個人が事件の真相に迫るなんて、大きな思い上がりだったのかも知れない。自分の力だけでは仮説を否定することすらできていない。


 僕は無力感に苛まれながらも先輩のことを諦めることはできず、桜沢さんの所でアルバイトをするようになった。彼女との繋がりを残すことが先輩との繋がりを存続させることのような気がしたからだ。


 辰巳さん達と会った日、なんとなく気まずい雰囲気で別れたので桜沢さんのオフィスに行くのは緊張した。僕を見た彼女は、一瞬だったけど、驚いた顔をしていたな。




 桜沢さんの仕事は想像以上にハードだった。彼女は何よりも一次情報を求めた。佐久間さんに教えてもらったが、一次情報とは自分で体験、調査した結果に得られる情報、二次情報は他の人やネットから得た情報だ。


「俺達は情報屋だぞ? 客が欲しい情報を扱ってないってのも問題だが、何よりも信頼が大事なんだよ。確かな情報があれば客は戻ってくる。客が舞い込めばその客から二次情報が集まる。それを俺達が一次情報に磨き上げて商品にするのさ」とは佐久間さんの台詞だ。彼の渋い声が言うと名言に聞こえるから不思議に思う。


そして下っ端の僕がやることは一つで、うわさ話の収集とその裏どりとなった。大学生になりたての僕では企業情報を集めることは難しいだろう。しかし、この状況の僕だからこそ、同じ年代のうわさ話は集めやすい。


 桜沢さん曰く僕のキャラクター的にも向いているらしい。笑えるのは先ほどまで邪険にしていたブロガー学生と僕はやっていることがほぼ同じと言うことだな。まぁ、僕の場合はホントに些細なうわさ集めなんだけど。


 大学に行っている間以外はほとんどの時間、東京中を駆けずり回っている。しかし、不思議なほどオーバーワークにはならない。桜沢さんのマネジメント能力には驚かされる。


 週末になると、来週の大学の予定、動ける時間を桜沢さんへ連絡する。すると、その週に集めて欲しい情報、場所が支持される。その量がちょうど予定通りにこなせるものになっているのだ。大学の影響で予定が変わる時は当日中に連絡をするれば問題無い。こんなにも融通の効く職場はなかなか無いだろう。


 今日は予定が変わってしまったので連絡をしなければならない。ただ、微妙なタイミングだ。待ち合わせ場所は都内なので、予定を済ませてからでも仕事はできそうだ。終わった時間によって判断しよう。






 朝の時間帯には混雑する京浜東北線も、昼過ぎのこの時間帯は席に余裕が見られる。乗客は外回り中の営業マンや、学生がいる程度。この光景が夕方になると再び大混雑するのだからさすが都会だ。三十分ほど電車に揺られ、僕は待ち合わせの荏川駅(えがわえき)に到着した。今朝辰巳さんから連絡があり、急遽二人で会うことになったからだ。


 荏川駅前の広場にはモニュメントがあり、多くの若者が待ち合わせをしている。こんな人混みの中で辰巳さんを見つけられるだろうかと不安になった。


「白瀧」


 声をかけられた方を見る。


一瞬彼女なのか分からなくて怯んでしまう。


 以前会った時はパンツスタイルの動き易そうな服装だったが、今日はひらひらとしたスカート姿で淡い色合いでまとめられていた。


「な、なんだよ。そんなにおかしい?」


 辰巳さんが僕の視線に気付き、自分の服を確認する。


「すみません! 前会った時はほら、ボーイッシュというか活発というか……そういうタイプの人だと思っていたので、その、驚いちゃって」

「私だってこういう服くらい着るよ」

 辰巳さんがムッとした顔をする。

 

 しまった。彼女が心配だったからここまで来たのに怒らせてどうする。


「それで、今日はどうしたんですか?」

 気まずさを誤魔化すように話題を変えた。彼女から呼び出したということは何か重要な要件のはずだ。何か事件に関して新しい情報があれば……。


「いや、あの、ちょっとさ。行きたい所があるから付き合ってよ」


彼女の言った言葉は全く想定していないものだった。


一体どういうことだ? なんで僕と? 


 彼女との出会いから今日までのことを思い出すが、彼女と僕はそんなに親しい仲になったことなんてないよな? まぁ、あの喫茶店で二人きりになった時、少し打ち解けた感じはしたけど……。


「そ、それなら僕なんて誘わなくても、他の知り合いを誘ったらよかったじゃないですか」


 鷹鳥刑事から聞いていた話では悠さんのことを知った彼女は酷い状態だったはずだ。一ヵ月期間が空いたとはいえ、そんな彼女に遊びに誘われるなんて想像できただろうか。


「ほら、他の友達には腫れ物みたいに扱われるから……」


 彼女は言い辛そうだった。確かに彼女の事情を知っている人からすればそう扱ってしまうだろう。傷付けないよう気を付けているはずなのに、それが裏目に出てしまう。


 ただ自分が経験したこと無い悲劇を受けた人に対して、どう接したらいいのかわからないんだ。そこに悪意なんて無い。百パーセントの善意を持ってしても人を傷付けてしまうこともある。


 僕も偉そうに言える立場じゃないけど。今回の件が無かったら僕もそんなことを考えもしなかっただろう。


「ごめん。迷惑だった?」

 肩を落とした彼女を見ていると放っておけなくなってしまった。これに付き合うことで彼女の気が少しでも紛れることができればそれでいいか。






 辰巳さんに連れられて行った場所は水族館だった。水族館なんて何年ぶりだろう。


 中学、高校共に男女の青春というものに縁遠かった僕は近い世代、ましてや異性とこんな施設に来る機会なんて無かった。そう考えた途端、辰巳さんのことを意識してしまって急に恥ずかしくなった。


 中に入ると比較的小型の魚が展示されていた。出身地域を見ても日本の水域で見られるものが多く、比較的年齢層の高い客層が多いようだった。しかし、先に進むと一転してアザラシやイルカ等の人気の生き物が多くなる。家族連れやカップルも増え、今日が平日だということを忘れてしまうほどだった。


 彼女はペンギンやシャチのショー、印象的なコーナーを見るたびに懐かしいとはしゃいで走り回っていた。子供のような無邪気さも感じられて、その様子は僕より年上とは思えない。


 辰巳さんとは出会いが険悪だったせいで、どうしても苦手意識を持ってしまっていた。でも、所々見える普段の彼女の姿に悪い印象は無かった。だから苦手であっても嫌いにはなれなかった。彼女の元気な姿が見ることができただけで、今日は来て良かったと思えるな。





 水族館を一通り見終わって、出口付近のベンチに座る。


 辰巳さんは販売コーナーで飲み物を買ってきてくれた。奢って貰うのは悪いと断ったのだが、年上の言うことは聞けと強引に押し切られてしまった。


 お礼を言ってジュースを受け取る。透明なカップには上からブルー、グリーン、イエローとグラデーションがかかっており、イルカを模したゼリーが浮かんでいてキラキラと輝いていた。


 一口飲むと爽やかな味が口の中に広がる。今日は随分と気温が高い。それもあってジュースが凄く美味しい。


「そういえば、桜沢花の所で働いているんでしょ? どんなことしているの?」

「楽しいですよ。噂を調べたり、色々な人と話ができて面白い話が聞けたり」


「学校にはちゃんと行っているの?」

「もちろんちゃんと講義受けてますよ。まぁ、毎日講義とアルバイトの繰り返しで友達もまだあまりできていないですけど」

「ちゃんと大学の友達も作んなよ。今しかできないことなんだから」


 僕は自分から交友関係を広げようとしていただろうか? 今日のように先輩のことで絡まれることもあるし、無意識の内に人を避けていたかもしれない。


「辰巳さんこそ大学生ですよね。友達いるんですか?」

「私? 沢山いるに決まってるじゃん。ここ最近は休学していたからあまり会ってないけどね」


 それを聞いてハッとする。


 僕はバカだ。


 大事な人が亡くなって普段通りの生活を送れる人なんていないだろう。居たとしても、それはきっと傷を抱きながらなんとか日常を取り戻そうと努力している人だ。


 今日、彼女が心から楽しんでいたと本気で思っていたのか? 自分の考えの浅さに嫌気がさす。


「すみません」


「いいのいいの。もう少し落ち着いたら復学する予定だから」


「そういえば桜沢花のオフィスって雲ヶ淵って言ってたよね? 家からの往復って大変じゃない?」

「家から電車で三十分かからないくらいですかね。大学と家も近いですし」


 話していると辰巳さんは僕に顔を近づけてきた。


 目の奥を覗き込まれる。恥ずかしくなって目を逸らした。


 小宮さんといい、どうしてこんなに距離が近いんだろう? 女性にとって自然なことなんだろうか。


「な、なんですか」


 彼女との距離を離す。


「いや、白瀧って思ったよりメンタル強いなと思って。自分の先輩が殺人犯かもしれないのに至って普段通りって感じじゃん」


「そんなことないですよ。何かに集中していないと気がおかしくなりそうで……ネットでもテレビでも先輩のこと悪く言われてるし。時々変な人が僕の所に突撃してくるし」


「変な人?」

 彼女は怪訝そうな顔をしていた。


「色んな人ですよ。どこから聞き付けてきたのか、記者やらネットライターやら掲示板の住民やら。ケガしてないのが不思議なくらい」


「そっか。なんかごめんね」


 辰巳さんは立ち上がると僕から空になったカップを取り上げ、近くのゴミ箱に捨てた。


「この場所って、子供の頃来たことある場所なんだよね」

「それって、悠さんとですか?」

「そうだよ」


 彼女は古い記憶を探るように話す。少しずつ、話しながら記憶を呼び戻しているようにも見えた。その顔は穏やかで、それはきっと大切なものなのだろうと感じた。


「小学生の頃、新川のおじさんおばさんが悠くんの友達を連れてきてくれたんだよ。確か私の他にあと数人男子がいたかな」

「女子は一人だったんですね」

「女扱いされてなかったからなぁ。あの時は私も男子と遊ぶ方が気楽だったし」


 友達の家族と外出か。子供の頃なら良くあるシチュエーションだな。僕も近所の友達家族と遊園地に行ったっけ。


「あ」


 辰巳さんが何かを思い出したように話を止める。その瞳は入り口にある噴水を見つめていた。


「いたんだ。あの時」

「誰がいたんですか?」


「内島アキラ」


「あの時……そうだ。悠くんの友達が引っ越すことになって、最後に思い出作ろうって」


 先輩が頼った知り合いが新川家と言うことであれば、当然辰巳さんと先輩も同じ学校に通っていたことになる。子供の頃の出来事だ。先輩が途中で引っ越したのであれば、彼女が覚えていないのも不思議じゃない。


「そういえば、いつも仲間内から遠巻きに見ていた子がいた。別のクラスで、悠くんとは遊んでいたけど、みんなとは一緒に遊ばない奴……。なんでだったかな」


 その頃は先輩のお父さんが逮捕された時期かもしれない。それで周りから距離を取っていたんだ。これは辰巳さんに言ってもいいものなのだろうか。


「どうしたの?」


 先輩の過去を話すべきか迷っていると、辰巳さんが不思議そうに顔を覗き込んで来た。


「いえ、なんでもないです」


 結局何も言えなかった。ただでさえ、先輩を恨む彼女にこのことを伝えれば、その気持ちをさらに煽ってしまうかもしれない。


上手く誤魔化せたかは分からないが、それ以上彼女に追求されることは無かった。その後は他愛も無い話をしながら駅へと向かった。




 駅前で彼女を見送った後、携帯を確認すると桜沢さんからの連絡が数件入っていた。

 そうだ。彼女に今週の予定を連絡しておかないと。時間を見るともう夕方五時近くになっていた。流石に連絡が遅くなりすぎたな。


 静かな場所へと移動し、桜沢さんへ電話をかける。

「珍しいですね。あなたが連絡を忘れるなんて」

「すみません。今日辰巳さんに会うことになってしまって」

「事件について進展があったのですか?」

「いえ、僕もそのことかと思いましたけど違いました。辰巳さんの思い出の場所に一緒に行ったんですよ。彼女、だいぶ良くなったみたいで安心しました」


 桜沢さんの返事が無い。


「桜沢さん?」


「白瀧くん。あなた、自分の置かれている立場を理解していませんね。軽率です」


 いつもより桜沢さんの声のトーンが低くなる。


「どういうことですか?」

「あなたは加害者の知り合い、辰巳さんは被害者の友人です。この関係は簡単に分かり合えるものではありません。彼女が良くなった? それはあなたが彼女のことを理解したつもりになっただけです」


「ど、どうしたんですか。何か怒ってます?」

 彼女の責めるような物言いに上手く言葉が出てこなくなる。


「怒っていません。とにかく、今後は辰巳さんと二人で会うのは避けて下さい」


「……すみませんでした」


 電話を切る。桜沢さんからここまではっきりと嗜められたのは初めてだ。

 辰巳さんと過ごしてみて彼女のこと少し分かった気がしたけど、僕の考えは甘いのだろうか。


 駅に戻ろうと振り返ると、一瞬、視界の隅に辰巳さんが立っている気がした。



 驚いてもう一度その場所に目をやるが、そこに彼女の姿は無かった。

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