クボタさんの魔物図鑑 その132
No.155 チュクルチュクル
魔鳥類アナホリドリ科
体長 1.1〜1.3m
体重 13〜15kg
能力値(野生下での平均値)
『力』540〜600
『魔力』0
『機動力』90〜100
討伐依頼受諾可能最低ランク
F
・ドロップ、ロシバ地方に生息。
・ドロップ地方訪問時に発見。まあ、俺が見たのは〝その一部〟ではあるが。
ドロップ、ロシバ地方にいる飛べない魔鳥類の魔物。
それがこのチュクルチュクルだ。
割と大きな肉体を持ち、退化した翼だったものの先端には鋭利で人間の親指程の、これまた大きな爪が付いているのが特徴の魔物である。
それと、口は何と直径10cm程の筒のようになっているんだそうだ。間違いなく嘴が進化したものなのであろうが、何故こうなったのかは分かっていない。
と、まあこのようにチュクルチュクルはかなり奇妙な見た目をしているので、もし遭遇した場合にはその姿が滑稽に思えて油断してしまう者もいるかもしれないが……その爪で攻撃されてしまえば致命傷となる確率が高い。だからコイツの前で気を抜くのは禁物なのである。
ただまあ余程の運がなければ、そもそも出会う事もないと思われるが……
何故ならば、コイツはその爪で地面を掘って自分が入れるだけの穴を作り、その穴に入り込んで口だけを地面から出した後、そのままそこにじっとしているのだから。
そうしてコイツは穴に入り込んでくる小型の魔物を待ち続け、それを餌とするのだ。
ちなみに雑食性であるため、植物や土等、求めていたものとは違う物質が口に入っても気にせずそれをムシャムシャと食べてしまうらしい。
まあ……なので、一応発見する事自体は容易だ。
地面に空いた円形の穴があれば、その下にはほぼ間違いなく、コイツがいるんだからな。
そしてこれはどうでも良い話ではあるが、コイツ、食べると結構美味しいらしい。
その中でも地面に入ったばかりでまだ筋肉が充分発達しているものは高級食材となるんだそうだ。逆にずっと地面に引きこもっていたような奴はぶよぶよとしていて食感、味共に悪く、庶民が気軽に購入出来る程の値段で取引されるんだそうだ。
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