クボタさんの魔物図鑑 その129

No.152 プチグリフォン

魔鳥類ヨツアシドリ科


体長 33〜40cm

翼幅 1〜1.1m

体重 400〜450g


能力値(野生下での平均値)

『力』370〜410

『魔力』100〜120

『機動力』800〜900


討伐依頼受諾可能最低ランク

F


・カムラ、ドロップ地方、その他にも他国や、俺のまだ行った事のない地方にも生息しているらしい。

・先日に発見した。ちなみにその際プチ男が連れ去られそうになったが、コイツよりも体重があったお陰でそうなるのを回避する事が出来た。


この魔物はプチグリフォン……


説明に入る前に一つ言わせて欲しい。

コイツは俺の元いた世界のグリフォンと見た目こそ似てはいるが、体の作りがそれとは結構異なる。


グリフォンは鳥類ではない生物の一部を肉体に合わせ持っているキメラ型の生き物であるのはご存知な方も多いだろう?


しかし、コイツはそうではないのだ。

ただ単に四つ足をしているだけの魔鳥類の魔物なのだ。


まあ、要するに皆がよく知っているグリフォンとコイツとは別物なのだと言いたかっただけだ……


言いたい事が言えたので説明に入ろう。

コイツは魔鳥類のプチグリフォンという名の魔物だ。


生息地はカムラ、ドロップ地方……それ以外にも俺のまだ行った事のない地方、他国等々。沢山の場所に分布している魔物である。


ちなみに、プチグリフォンがここまで広範囲に種を繁栄出来たのは、間違いなく『四つ足だったから』に他ならないであろう。


コイツはそれがあるお陰で地上を獣のように移動出来るのだ。なので羽を休めながら長距離を移動可能であり、あらゆる場所へと言葉通り、足を運んでいく事が出来たのだと言われている。


それに空で捕食者に襲われた場合にも、コイツは『地上に降りて何処かに隠れる』というのが通常の鳥型魔物よりも素早く、簡単に行えるのでそれも繁栄出来た要因だとされている。実際、コイツは個体数も結構多いみたいだからな。


また、コイツは戦闘の際、前脚を使って攻撃する事が殆どだ。なので鳥としては死に直結する原因である『羽を傷付けられる事』が少なく、それもまた数の多い要因であろう。


いや、むしろ敢えてそうしているのかもしれないな。

先人の知恵ってやつか。プチグリフォンは人ではないがな……


肉食性の魔物であり、餌とするものは自分よりも小さな他の魔物だ。鳥、虫、魚、獣等、色々なものを色々な場所で食しているらしい。


そして巣を作る場所も生息地、個体によってかなり違う。木の上に作るものもいれば洞穴、草藪などを住処とするものもいるようだ。


その姿のお陰で、自由に生活スタイルを選べるってワケだな。


最後に余談ではあるが、プチグリフォンはグリフォンとは似ても似つかぬ……違うか、似ているけど違う魔物なのは皆に最初にお伝えしたが、ちゃんと皆の知っているグリフォンのような魔物もこの世界のどこかにいるらしい。


だからそのうち紹介出来ると思うので、安心して待っていてくれ。


何を安心するのかと言われると……俺にも分からない。言ってみただけだ。

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