クボタさんの魔物図鑑 その86
No.108 ロシバサラマンダー
魔水類クンピラ科
体長8.7〜10m
体重3800〜4500kg
能力値(野生下での平均値)
『力』800〜1100
『魔力』2800程度
『機動力』350〜440
討伐依頼受諾可能最低ランク
C
・ロシバ地方の水中深くに生息。
・同地方の定期便を動かす兄ちゃんからこの魔物の話を聞いた。そしてこの話を聞いた後、兄ちゃんから飲みに行く時間と場所を指定された。あの集会所兼酒場で18時くらいだそうだ……なるほど。定期便に残業とかは無さそうだし、このくらいの時間でも大丈夫なのか。
この世界のサラマンダーもトカゲっぽい見た目をしているらしく、クンピラ科に分類されるようだ。
今回はその中からロシバ地方に生息していると言う、ロシバサラマンダーをご紹介しよう。
……とか言っといて申し訳ないのだが、この魔物はかなり水深のある所で生活しており、あまり良く分かっていない事も多い。
例えば魔力だ。
数値は高いので何かしらの生活、もしくは攻撃等に利用されている可能性は高いが、そもそもコイツらと言えばクンピラ科、ドラゴン等と同じくそれを火炎袋から炎のようにして打ち出し、使用する確率もまた高いため『水中で使用出来るのか?』、『だとしたらどうやって?』との疑問が残されており、真相は謎に包まれている。
まあ分からない事ばかり言っていても仕方ないので、ロシバサラマンダーの説明に戻るとしよう。
コイツは上記したような場所に生息し、その大きな肉体を維持するため、他の魔物を餌にしているようだ。
全身は赤く、顔はややのっぺりとしていてウーパールーパーみたいである。
ちなみに、そのような顔をしているのはサラマンダー全てではなく、コイツのみのようだ。
赤いのは自身を水中で見えづらくするためであろうが……顔の理由はよく分からない。
あと、物凄くどうでも良いが水中から浮上して来る時、その顔、その図体のせいで得体の知れないオバケみたいに見え、めちゃくちゃ怖いと言う。
しかし性格は大人しく、そもそもコイツは魔力を除けばそこまで高い能力を持つ魔物ではないため、気持ちは分かるが過剰に怖がる必要はないのである。
それと、浮上して来る。と言ったが餌を求めて多少移動するくらいであり、陸地にまで現れる事は殆ど無いのだそうだ。
そしてこれは余談ではあるが、原種サラマンダーの体色は赤色ではない。
なのでその事からも分かる通り、コイツはほぼ間違いなく『自身の身を守る為に』そのような進化をしたと推測されている。
それが何を意味しているのか、皆さんはもう分かっただろうか……?
そう、ロシバ地方の水中にはコイツをも捕食するような魔物がまだ潜んでいる可能性が高いという事だ……怖。
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