クボタさんの魔物図鑑 その34

No.55 ラッカソウ

魔草類ナンセイマメ科


高さ50〜60cm


能力値(野生下での平均値)

『力』0

『魔力』0

『機動力』0


討伐依頼受諾可能最低ランク

なし。討伐依頼は出されない。


・自生地はロシバ地方のみ。

・依頼対象だったから見た事も触った事もある。勿論ロシバ地方でだ。


力も魔力も機動力もない。こんな奴を魔物と呼んで良いのか甚だ疑問だが、この世界では『生物=魔物』だから考えても意味はない。


とまあそんな植物なので説明出来る事柄は少ないが、ひとまず紹介していこうと思う。


この植物が地中にて育てる種は他の魔物の良い食料となる。

味は淡白でそのままでも食べられるそうだ。


ちなみに、この種は街の人々にとってもまあまあポピュラーな食材だ。集会所兼酒場にはこれを使ったメニューがいくつか存在するし、食料品店に行けば必ず売っているぞ。


だが、そうであるにも関わらずラッカソウは普通の畑では育てられないため、街に流通しているものは全てロシバ地方産なのである。


何故なら、ラッカソウの成長には大量の水を必要とするからだ。毎日水やりする程度ではすぐ枯れてしまう。


そう、彼等は水の豊富なロシバ地方に順応したというか贅沢を覚えたというか……とにかく、ロシバ地方でしか生きられないのだ。


次に、忘れていた見た目の話だが……正直に言うと俺はコイツと雑草を見分ける事が出来ない。よってこれ以上言える事もない。

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