その時の後悔はもう直せない(シリアスじゃないです)
少し前の話をしよう。
『お兄ちゃん、景品は何でもいいの?』
思えばこの時から七海は考えていたのだろう。作業をしながらでは無く、ちゃんと面向かって話して七海の顔が少し悪い顔になってる事にきずくべきだったのだ。
『別になんでも良いけど皆が使えたりするものを景品にしろよ。後、社員全員分買ってくれよ?予算も考えるように。』
『わかった。』
今となってちゃんと話し合うべきだったと今となって思う。
閑話休題
忘年会メインイベントのプレゼントゲームで沢山の社員が笑ったり、笑われたり打ちのめされたりとこの場がカオスとなっていた中、詩音さんが引いた景品は社長にお願い叶えて貰う券だったっけ?とにかく、詩音さんは最高の景品を引いたのだった。
最も、それを引いた本人が1番困惑していたけど。
「な、七海さん?このカードは?」
「説明する事でもないよ?簡単に言うのなら1枚に付き、1回お願いを叶えて貰うって事だね。今回は3枚あるから3回聞いて貰えるよ!」
『まじかよ!』『それを使えば給料も上げれるって、コト!?』『う、羨ましい!』
何人かこっちみてくるけど見てないフリ。自分も聞いてないって。って言うかつまり俺は詩音さんのお願いを3回聞かないといけないの?
ステージ下で謎の攻防を繰り広げている中、ステージ上の方でも変化があった。
「………七海さんこれって何処までが良いのでしょうか?」
「さっきも言ったけど基本的な事だったら、基準は私が決めるけど。」
「………その、例えば何ですけど。」
ステージの上でコソコソ話す2人の美少女。いつもだったら目の保養になるのに内容の中心が自分だとこんなにも辛いなんて……!わざとじゃないだろうけど周りの視線が痛い!七海め……こうなることを予測してたな!?
コソコソ話は終わったのか、詩音さんがステージから降りてくる。その目は何か決意したのだろう。足取りが堂々としてる。と言うか堂々し過ぎて怖い!
どうにかして避けれないかと必死になって考えている途中、自分のスマホに着信が入った。弥登が誰かと確認してみればあいつからの電話だった。
思わぬタイミングに心の中で全力感謝しながら社員に伝える。
「自分は少し離れるから、暴れすぎるなよ?」
『そんな事やりませんよ!』
『むしろ社長がこの場から逃げ出したいだけでは?ステージの件があるから。ねぇ?』
「お前らそんな態度なら給料減らすぞ?」
『『まじすいませんでした!』』
給料減らすと最大の脅しを掛ければ直ぐに謝る社員達を呆れた目で見た弥登は外に出て、電話相手と話すのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます