私が豚令嬢ですけど、なにか? ~豚のように太った侯爵令嬢に転生しましたが、ダイエットに成功して絶世の美少女になりました~
米津
第一章
1. 前世の記憶
「が……あっ……」
突然、喉が締め付けられたような息苦しさを覚えた。
ぜえぜえと荒く息を繰り返す。
――何が起こったんだ?
天井からロープが吊るされている。
そして、ロープは千切れていた。
縄の痕がある。
――自殺でもしようと思ったのか? 別に自殺したいほど人生に絶望していないけど。
というより、ここはどこだろうと
辺りを見渡すと、知らない場所にいた。
ピンク色で統一された部屋には可愛らしいぬいぐるみが置かれている。
もちろん、
――拉致されたのか?
と、当然のように浮かんだ疑問。
しかし、それよりも大きな疑問を抱いた。
――オレって誰なんだ?
何者かわからないような違和感だ。
そう思って再び部屋の中を見渡した。
すると、ちょうど鏡が目に入った。
そして、そこに映る自分は――、
「ッ……!?」
そこには一匹の豚がいた。
まんまると太った豚だ。
いいや、違う。
それは自分だ。
そう、鏡に映っているのは自分なのだ。
だが、ぶくぶくに太った醜い体だ。
何度見ても豚にしか見えたなかった。
そしてなんと……
衝撃的な事実に息を飲んだ。
そしてそれと同時に、
あまりの情報量に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます