流れ星に願いを
可憐
第1話
サクッサクッと雪を踏む音が静かな夜の道に響き渡る。
ハァ……と息を吐くと、白い。
今の気温は体感ではマイナスはいっているだろうか……それほど、寒い。
辺りを見ると、夜中のせいか人はいない。
街灯は着いているが、あまり人が通る場所でないためか薄暗い。
不気味で怖いが歩き続ける……。
しばらくして、街から少し離れた丘の上へとやって来た。
ふぅ……と一息、息を吐き、上を見上げる。
すると、そこには一面に広がった星空が広がっていた。
「綺麗……」
街の明かりもなく、街灯もない丘のでは星空がくっきりはっきり見えていて、とても綺麗だった。
しばらく、見ていると流れ星が流れた。
「流れ星!」
そういえば、流れ星が流れている間に3回願いごと言うと願いが叶うんだっけな……と思っているとまた流れ星が流れる。
「願いごと、流れ星が早すぎて言えないな……」
それでも、願わずにはいられない……この願いは叶えてほしい……そう思ってわざわざこんな夜中に丘の上へとやって来たのだから。
更に流れ星が流れる。
「どうか、叶いますように」
そう思いながら、流れ星が流れる度に願ったのだった。
流れ星に願いを 可憐 @hiiragi_Karen
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