第12話

 大蛇が眠っている。そこに、武器を持った戦士達が現れた。


 静かに歩き、眠っている大蛇の首めがけて、斧を振り下ろす。


 ガン! という、固い音。


「げっ」


 大蛇の首は、傷一つ付いていない。驚く戦士達。


 カァァァァァ!


 三匹の大蛇が起きた。赤瞳に、戦士達の怯えた表情が映っている。


「クソ!」


 三匹が、戦士達に向かって襲いかかってきた!


 次々と噛みつき、食い潰していく。悲鳴が止まらない。


 ひたすら逃げる戦士達。


 勇者は一計を案じた。


 勇者は体を縮こませる。真ん中の大蛇の口が大きく開く。


 目の前まで迫ってきた。


 勇者は、大蛇の口の中に、飛び込んだ。

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