第271話 2024夏クールアニメの感想 (13)

●【大河ドラマ・光る君へ】


 三十四話を視聴。


 まひろ(紫式部)は子ども時代を思い出し、源氏物語の『若紫』の巻を執筆。

 道長は、娘の中宮彰子の懐妊祈願に郎党を率いて御嶽詣に向かう。


 ↑主なあらすじです。

 

 いい加減、中宮彰子を着替えさせてくれ。

 濃桜色の小袿を着たきり雀じゃ、あんまりだ。

 女房達が十二単なので、どうしても貧相に見える。

 

 中宮彰子の小袿は深紅の方が良いと思うが、主役のまひろに深紅の唐衣を着せてしまった。

 ただ、あの深紅は『禁色』っぽく見える。

 中宮や女御、高位の女官や女房しか着用を許されない色だが、主役を目立たせるためなので止む無しか。


 それ以上に気になったのが、一条天皇がまひろの部屋を訪ねるシーン。

 彰子を訪ねたついでかも知れないが、有り得ないシチュだと思う。

 余りにも、主人公補正が強すぎて興ざめする。

 


●【人形劇・平家物語】


 頼朝と政子は、義経を結婚させることを画策。

 結婚を命ぜられた義経は、意気消沈。

 心配した弁慶は、静御前を義経の邸に行かせる。


 義経は静のつづみに聞き入るが、豪族の娘の百合野ゆりのとの婚礼は数日後に迫っていた。

 実は、百合野ゆりのは、義経の動向を探るように命令されていた。


 と、ここで平重衡しげひらの回想シーンが入る。

 奈良に移送されることになった重衡の前に、白拍子の千手せんじゅが現れる。

 重衡は御堂で念仏を唱えながら斬られ、千手せんじゅも庭で自刃。

 泣ける……。


 話は戻って、義経は後白河法皇に従五位に任ぜられ、百合野ゆりのとの婚礼が行われる。

 そして、平家打倒のために出陣する義経を、百合野ゆりのと静は並んで見送る。

 

 この少し前のシーン。

 雪の降る日、静の家を訪ねる義経に百合野ゆりのが付いて行ったシーンがある。

 静は傘を差しだし、百合野ゆりのを送って行く。

 後から考えたら、今ひとつ意味不明なシーンだが(静の家に義経は残されるが、家には静の母尼が居た筈)、百合野ゆりのと静の雪の中の相合傘シーンは美しい。

 

 どうして、この作品の『百合』シーンは、こうも美しいのか。

 清盛の愛人で、尼となった伎王御前と仏御前が寄り添った姿と云い、萌えざるを得ない。



●【グレンダイザーU】


 オープニング前の一分ほどの場面のヘロヘロ作画に溜息。

 兜甲児をカッコ良く描く選択肢は無いのか。


 ロボット同士の戦いで相討ちになり、地上に投げ出されたデュークとテロンナ。

 そこに襲い掛かるカヲルもどき。

 そこに現れる綾波もどき。

 彼女は、グレンダイザーを強奪したカヲルもどきを見て、「こりゃ駄目だ」とどこかにテレポートする。


 敵に占領された光子力研究所では、甲児はジェットパイルダーに搭乗。

 アップデートが終わったマジンガーXと合体。

 が、肝心のパイルダーに乗り込むシーンが無い。

 コクピット内のスイッチを入れ、明かりが付き、操縦桿を握るシーンを描かなくてどーする(怒)。


 一方、グレンダイザーの攻撃を受ける中、直立して逃げるデュークとテロンナ。

 こいつらには、身を伏せようとする選択肢は無いらしい。

 

 綾波もどきは、カヲルもどきをグレンダイザーから引きずり出して成敗。

 自分で勧誘しておいて「お前は生きる価値なし」はヒドイ。

 今後は、綾波もどきがグレンダイザーの援護チームに入るのだろう。

 

 それにしても、本編の作画もヘロヘロ。

 再放送中の2006年製作の『ゼーガペイン』に負けてないか?

 

 これ、あと何話残っているんだろう。

 一クールでは終わりそうに無いけど、この調子で製作を続けるんだろうか。

 作るも地獄、観るも地獄だ。

 


●【多数欠】


 ゲームを始めた『皇帝』の部屋に辿り着く一同。


 「ボクが『皇帝』だよ」――。

 

 ……こいつ、誰だ?

 こんな奴、居たっけ?

 覚えてねーわ。

 

 まさか、ここに来て初登場なのか?

 普通は、今まで出ていた奴がラスボスパターンだと思うんだが?


 キャラの名前も覚えられず、キャラの能力も覚えらず。

 何で、私はコレを観ているんだろう?



●【神之塔】


 上記と同様の能力バトルものだが、少しは話が分かるようになった。

 と云うか、敵と戦闘している方が理解しやすい。

 『試験に合格するための戦闘』よりは、キャラの心情が伝わるからか。


 やはり、敵と戦う方が燃えるのだ。

 燃える筈だが、『多数欠』は頭を捻るのみ。

 複雑な能力を駆使するなら、私の脳ミソでは仲間は五人までが限界です。



 てな訳で、自分の理解力の限界を悟った次第です。

 次回に続きます。

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