第258話 2024夏クールアニメとドラマの感想 (5)

●【大河ドラマ・光る君へ】


 まひろの夫の宣孝が唐突に退場。

 越前国での宋の国関係の意味不明なエピソードを入れなきゃ、もっと余裕を持って描けたんじゃ?

 佐々木蔵之介さんが好演していただけに惜しい。


 で、彰子を入内させて天変地異は収まったんですか?

 この辺のフォローは無いが、道長も忘れているようなので問題ないだろう。

 

 そして……やはり、ここに至って音読みの名前被りが出ちまいました。

 道長の妻の一人の明子(あきこ)と、娘の彰子(あきこ)。

 明子(めいし)と彰子(しょうし)にして置けば……。

 二人が祝宴に同席しているシーンなので、避けようが無かったか。

 

 でも、全般的には満足。

 道長とまひろの密会シーンが無い方が、恋愛ドラマ風味が薄れて面白い。

 相変わらず、汚れ役を道長以外に分担させるのは頂けないが。



●【人形劇・平家物語】


 出陣を控えた義仲は、矢傷が癒えぬ葵御前を突き放す。

 巴御前は、葵に「殿は、初めて恋をしている」と諭す。

 恋の相手は、義仲の正室となった冬姫。

 短い台詞に、妾たちの悲哀が伺える。

 

 義経率いる鎌倉軍との宇治川での合戦が始まり、自棄になった山吹御前は義仲に斬りかかる。

 それをかわした義仲は冬姫が住む邸に向かい、冬姫を逃がす。


 しかし合戦の中で葵も深手を追い、義仲の腕の中で息絶える。

 義仲も討ち取られ、ひとり北陸に向かっていた巴は敵兵たちと遭遇。

 巴は、義経に息子の義高の助命を嘆願。

 義経は、巴に鎌倉行きを命じた。


 一方、義仲が討ち取られたと知った冬姫は自害。

 晒された義仲の首は山吹が火葬し、供養を続けた。

 

 この辺は、原作の『新・平家物語』のオリジナルか。

 実在した冬姫は、後に再婚したらしいし。

 巴は落ち延び、葵と山吹は討ち取られたのが定説だ。


 だから山吹も討ち取られるかと思っていたら、良改変されている。

 義仲にとっても救いのある終わり方で良かった。

 冬姫は、史実通りにして欲しかったけれど。

 その方が、当時の女の悲哀が描ける。



●【多数欠】


 五輪のために放送休止。

 ん? その時間に競技を放送してたっけ?

 

 ……まあ、色々大変なんだろう。



●【グレンダイザーU】


 デュークの幼なじみの少女が、敵地から脱出。

 再会を喜ぶが、少女は敵のコントロール化にあり、デュークの命を狙う。

 しかし、最後は自我を取り戻し、敵に特攻して終了。


 これって、旧作のストーリーまんまかな?

 もう、脱出装置ぐらい付けとけよ怒。

 特攻の感動なんて不要じゃ!


 光子力研究所のガバガバ警備もヒドイ。

 異星の少女が深夜に歩き回ってるんだから、警備兵が駆け付けるとか、隔壁を閉鎖するとか出来んのか。

 甲児と弓さやかを起こすだけかよ。

 こんなんで地球を守れるのか不安だ。



●【モノノ怪】


 この劇場版、クラウドファンディングで製作されたのか!

 本放送時に観ていたら、協力できたかも知れない。

 こういうのは、知らない人には伝わらなかっただろうな。


 で、先日に観たのは五話かな?

 ラストに『うつろぶね』の言葉が出て来て、「そう来たか!」と身を乗り出した。


 あちこちの番組で検証された『うつろ舟』。

 円盤型の舟から、美女が降りて来たと云う伝承ですね。

 次回で、このエピソードは終わり?

 

 不可思議な作画がエロい良作です。

 よくも、あんな妖しい画面を創れたものだ。



 という訳で、今回はここまで。

 次回に続きます。

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