第256話 2024夏クールアニメなどの感想 (4)

●【人形劇・平家物語】


 義仲軍は、後白河法皇の御所に火を放ち、法皇と後鳥羽天皇は退去。

 部下の放火に狼狽した義仲だったが、法皇は義仲と和睦。

 征夷大将軍の地位を賜る。

 前話での、法皇は男色家で、「義仲は、なかなかの色男」との貴族の発言は伏線だろうか?

 義仲と対面した法皇が、彼を色眼鏡で見た可能性も捨てきれん。

 

 一方、関白邸の前を通った義仲は、母の看病をする冬姫を垣間見。

 冬姫を拉致して妻にする。

 義仲を拒絶していた冬姫も、やがては彼の純朴さを知り、二人は結ばれる。

 物語の記述では、「義仲は美男だが、朴訥な田舎人」とあるので、それに惹かれる女心は分かる。


 義仲の妻・愛人の中で、実在が確実なのは冬姫のみ。

 巴・葵・山吹は実在したかは不明だが、実在した女武者の板額はんがく御前がモデルかも知れない。


 それにしても、セットが素晴らしすぎる。

 人形サイズに合わせた寝殿造なんて、今では製作できないだろう。

 御簾や几帳・食器・文に書かれた文字など、驚くばかりの再現度だ。

 衣装や鎧。髪型の再現にも目を瞠る。

 CG無き時代の貴重な文化遺産だと思う。



●【グレンダイザーU】


 3話を視聴。


 グレンダイザーは、パリで敵を撃退。

 喜ぶローマ市民。

 世界中の人間が中継を見ていたってことか。

 それでいて、『日本政府が機密扱いする』ってのは無理がある。


 旧作は知らないけど(OPの主題歌は知っている)、兜甲児はグレンダイザーの円盤部分に搭乗するの?

 それとも、壊れたマジンガーをアップグレード修理して搭乗か?

 劇場版『INFINITY』では、分離したコクピットでレーザー攻撃してたから、本作でも再現して欲しい。


 それにしても、やっぱ作画だよなあ……。

 『ヱヴァ』新劇場版のカヲルくんが出て来たやつだっけ。

 シンジとカヲルくんがピアノの連弾してるシーンとか、輪郭線が雑に見えた。

 あの作画を思い出してしまう。

 

 キャラも、敵の『超邪悪な渚カヲル』以外は、テンション低め。

 兜甲児も、キャラデザに合わせたのか、熱血度が足りない。


 敵の将軍も、子安武人氏の無駄遣い状態。

 後半に、美形キャラに変身するぐらいのことはしてくれ。



●【多数欠】


 3話を視聴。

 やっとエンジンが掛かって来た感じだ。

 が、主人公たちは、自分たちが仮想空間?に居ると勘付いてないのか?


 この作品も『神之塔』もコンセプトは同じなんだな。

 どっちも、『閉鎖空間でのデスゲーム』だ。


 思い出すのは『フリーレン』の『一級魔法使いの選抜試験』エピソード。

 これも、限られた場所での勝ち抜き戦。

 『多数欠』は、『魔法』を『権利』などに置き換えたものと解釈した。

 出現した魔人やロボットは、召喚魔法と思えば良い(すぐ消えたけど)。


 この手の話は、最終的にはキャラの魅力がモノを言うのだろう。

 と言う訳で、『神之塔』と『多数欠』は視聴を継続する。



 文字数が千文字を超えたので、今回はここで締めます。

 『キン肉マン』は、夕方にBS11で放送していたんですね。

 深夜地上波で大人、夕方BSで子供にも対応か。

 配信・録画時代でも、こうした配慮は嬉しい。


 では、次回に続きますよ!

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