第133話 2023春クールアニメの感想(4)

●【ヴィンランド・サガ2】


 十六話を視聴。


 アルネイズさんを演じる声優さん、すごい!

「嗚咽で言葉が聞き取れない」演技がスゴすぎる。


 大概は――

「ううっ、私は、うううっ、夫を愛して、うううっ」となりそうなんですが、本当に嗚咽と言葉が重なって台詞が聞き取れません。

 これを指導したのは音響監督さんだろうか?

 応えた声優さんもスゴイよ。


 調べたら、洋画の吹き替えが多いですね。

 おっと、現在プレイ中の『タクティクスオウガ リボーン』のセリエもか!

 こりゃ、セリエ生存ルートもプレイしろと言うお告げなのか?


 

●【蒼穹のファフナー EXODUS (再)】


 16話『命の行方』を視聴。

 本放送時から気になっていた点を挙げます。


 主人公たちの仲間に、オルガと云う若い女性がいます。

 元人類軍のパイロットでしたが、人類軍から見放され、他のパイロット女性2名と共に竜宮島に移住し、戦闘時はオペレーターを勤めていました。


 主人公たちと共にインドに派遣されるも、人類軍の攻撃で負傷。

 竜宮島に帰されることになります。


 しかし帰還部隊は敵フェストゥムに襲撃され、オルガが搭乗した機体のパイロットも同化されて死亡。

 オルガは持ち帰ったデータを島に送るも、大量に出血します。

 島のファフナーパイロットの能力で、体はファフナーにテレポートされるも、死亡します。


 遺体となった彼女を囲む面々ですが――その台詞が、あんまりです。


「人類軍に捨てられ」

「この島に拾われ」


 ……おい、「拾われ」は無いだろう!


 オルガが初登場時は、まだ十代だった筈。

「人類軍に利用されていたが、我々の大切な仲間になった」とか言わせろよ!

 捨て猫じゃないんだよ!

 物じゃないんだよ!


「拾われ」の後にも台詞は続くけれど、この二言が強烈すぎました。

 何度聞いても不快です。


 なぜ、『人間を殺さない主義』の主人公サイドに、こんな台詞を使ったのか理解できません。

 オルガは、攻撃して来る人類軍に「攻撃を止めて下さい。私たちは人間です!」と通信していて、爆発に巻き込まれたんですよ。

 切なすぎる……。

 


●【天国大魔境】


 四話を視聴。

 

 すいません、どう見てもトキオくんが……

 原作絵だと感じなかったけど、アニメで声が入るとどうしても……

 観た方は、気付きますよね?


 うーん。

 面白くないことはないけど、ケレン味がないと言うか、何かが足りない。

 絵柄のせいか、淡泊な印象です。

 もうちょっと、プラス要素――アクの強さが欲しいです。

 


●【水星の魔女】


 十五話を視聴。


 再登場時のグエルにビックリ。

 心ならずも父を殺め、その後に地球で暮らすアーシアンたちに捕えられていたようです。

 廃人同様かと思ったら、見事にヒーローらしい行動を取ってくれました。

 瀕死のアーシアンの少女を助け、モビルスーツを駆る姿に心揺さぶられました。


 少女は助かりませんでしたが、彼女を埋葬してあげます。

 アーシアンとスペーシシアンの対立は、この作品に暗い影を落としています。


 『地球の魔女』と名乗り、けれど呆気なく退場したソフィーの墓もありました。

 仲間の子供たちが作ってあげたようです。

 狂気めいたソフィーでしたが、抑圧されたアーシアンの背景を知ると切ないです。

 

 

●【Dr.STONE】

 

 第三話まで視聴しました。

 原作は未読。


 以前の放送で、宇宙飛行士たちを描いた過去回を観てからファンになりました。

 孤島に辿り着き、抗生物質が無い中で、ひとりひとり……

 あのエピソードは泣けました。

 

 今期は敵陣営が無くなったので、サクサク話が進みます。

 パン焼きやら写真の発明やら、進み過ぎな気がしますが。

 

 強烈キャラ『龍水』が、CVクレジット二番目に来ましたか。

 彼のせいで、他のキャラが霞んでしまいました。

 それぞれ、見せ場はありますけどね。


 三話目で、人類石化の張本人?と衛星回線で接触できた模様。

 物語の謎に迫れるか?


 絵も高レベル安定で、安心して観られます。


 次回に続きます!

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