第20話 学校の怪談

 我が母の、小学校時代の話です。


 母の母校は、木造校舎でした。

 なんと石炭ストーブで、『石炭室』なる石炭を積み上げた半地下の教室があり、生徒がバケツで石炭を教室に運んだそうです。


 そんな学校のトイレも古く、ドアも古い木製。

 幽霊の噂も絶えず、生徒たちは不気味がっていたそうな。

 

 ある日、女生徒たちの間で「トイレのドアに幽霊の手!」との噂が!

 聞くと「トイレのドアに、凹型の模様が浮き出て、それが幽霊の手に見える」とのこと。

 凹型の幽霊の手とは?――


 母と友人たちが見に行くと――

 確かに、透明な凹型の模様?が幾つかのドアに浮き出ていました。

 急に浮き出たものかは分かりません。

 けれど、『凹型の模様=幽霊の手』とは、不可思議な図式です。

 小学生の、たくましい想像力です。

 その『凹型の何か』は、その後も消えず――やがて噂も消えました。


 母いわく「後で考えたら、セロテープを凹型に貼ったような感じだった」とか。

 しかし、トイレのドアにセロテープを凹型に貼る理由は?

 誰かの他愛無いイタズラなのか?

 前から貼ってあって、誰も意識していなかったのか?

 ……古い木造校舎には、謎が多い。

 

 

 そして、もうひとつ。

 自分の小説に、まんま載せたエピソードです。

 母が四年生の頃――生徒の仕業か、廊下に心霊写真?が張り出されました。

 白い画用紙に写真を貼り、「●●ちゃんの後ろに白い影が!」とマジックで書かれていたそうです。

 その写真は――●●ちゃんの右後ろに、その子の影のような形の白い物がクッキリ写っていると云うもの。


 休み時間だったらしく、生徒が押しかけて大騒ぎに。

 やって来た先生が画用紙を剥がし、生徒たちは解散。

 その後も、●●ちゃんは何事もなく登校していたらしいです。

 写真を貼ったのは、●●ちゃんの友達でしょうか?


 先ほど検索してみたら、「白い影は良くない」との話がヒットしました。

 母が見た写真は、フィルムカメラで撮ったもので、写真が心霊写真に相当するかは不明です。

 しかし、不思議な写真は存在するものです。



 関係ない話ですが、先ほど観た『Dr.STONE 龍水』、めっちゃ面白かった!

 一期途中から観て、録画していましたが、三期も期待!

 春が楽しみです!

 

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