第18話 最恐手毬少女

 子供の頃にウッカリ観てしまい、震え上がった映画が幾つかあります。

 今回は、そんな話を少々。


 まずは市川崑監督の『悪魔の手毬唄』。

 小学生の頃にテレビ放送で観たと思います。

 

 『犬神家の一族』の『スケキヨがマスクを外すシーン』に『菊人形の首コロリ』のシーンは目を覆ったけれど、ここは『悪魔の手毬唄』の『ワイン樽に浸かった文子の死体』に一票。


 上半身は裸で、胸から下がワイン樽の中なのですが……何と言うか、その妖しさに目が吸い寄せられたのですよ。

 血の気を失った死体が直立した状態でワインに浸かっている――。

 当時は考えもしなかったけれど、一種のエロティシズムでしょうか。

 この絵面が、恐いけれど美しい……。

 検索してスチール写真を発見しましたが……見直すと、おどろ怖いです、やっぱ。



 

 さらに恐かったのが映画『世にも怪奇な物語』の三話目の『悪魔の首飾り』。

 これまた小学生の時に観て、震え上がりましたよ。


 ラリッた主人公の男のドライブシーンが恐すぎた!

 「このドライブを続けると死ぬ」と云うのが、子供心にも分かりました。

 そして随所で登場する、薄い金髪と白いドレス、白い手鞠を持つ少女。

 この少女、超コワイ!

 男が見た『悪魔』らしいのですが、最恐の白アリスだよ!

 少女の笑顔とラストシーンが恐すぎて、忘れられない作品になりました。

 まさに『悪魔の手毬唄』です!


 何年か前に放送してた時に観直しましたが……覚悟して観ると、当時よりは恐くなかったかな。

 純真な子供が観ると、トラウマ必至ですが。

 それにしても、手毬は不吉なアイテムですね。



 また――昔、釧路の伯母の家で見た漫画も忘れられません。

 掲載誌も作者名もタイトルも判らないのですが、覚えてるシーン。


 美少年(和服)が、ある男性の家に居候した?

 男性には病弱?な奥さまがいる(和服)。


 で、クライマックスで、美少年が奥さまの首を刀で落とす。

 その首の髪を咥えて「ころり」と言って笑う。

 怒る男性。


 しかし、男性も殺され、ラストは美少年と婆やが二つの首を持って去って行く。

 美少年と婆やは、この世の存在では無いのでしょう。


 『悪魔の首飾り』を彷彿させる不条理ホラー漫画でした。

 雑誌か単行本かも分からないのですが、伯母が読んでいたと思われます。

 大昔の記憶なので、実際の内容とは異なっているかも知れませんが。


 


 ついでに、映画の忘れられないワンシーン。

 これも、子供の頃にテレビで観ました。


 ・悪の組織っぽい基地?

 ・若い女性が、鎖で壁に吊るされている。

 ・悪人「お前の名前は?」

  女性「セレスト」


 ……これしか覚えていないのですが、なぜか忘れられません。

 このシーン、わりと冒頭の方だと思うのですが、B級映画だろうな……。


 さて、今回はこの辺でお終いです。

 拝読、ありがとうございました。

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