第15話 石塔を撮ろうとしたら悪寒が降りて来た件

 このエピソードは、連載中の小説にもチラリと触れていますが、私の身に起きたことです。


 小学校の修学旅行の時でした。

 庭園みたいな場所を友人たちと歩いていると、石塔が目に入りました。

 草むらの中に、私の身長より低いぐらいの四角柱の塔が建っています。

 表面に文字が刻まれていましたが、読めませんでした。

 何の気なしに写真を撮ろうと、デジカメを構えたのですが……

 その途端に、背中に悪寒が降りました。

 

 その瞬間に、これを撮ってはいけない!

 撮れば、命に関わる!

 そんな感覚に襲われました。

 慌てて撮るのを止め、その場を後にしました。


 見れば、石塔の写真を撮ろうとしていたのは私だけ。

 友人たちは先を歩いています。

 私もすぐに合流しましたが、あれはヤバかった!


 自分の生命に危険を感じた数少ない体験です。

 『御先祖様や守護霊の警告』などと言う話を目にすることがありますが、あの悪寒はそれだったんじゃないでしょうか。

「お前、何やってんじゃ! あっち行け!」と守護霊様に引っ叩かれたのかも。

 

 今回は、塔や墓などをカメラを向けるのは注意すべき、と言う話でした。

 デジカメだと心霊写真(トリック写真?)が撮れないようですが、人間の勘に訴えてくる現象は消えていないのだと思っています。



 

 これは余談ですが、亡き祖母の子供の頃の話だそうです。

 ある夏の夜のこと。

 近所の古いお寺で、『怪談を聞く会』があったとか。

 田舎なので娯楽も少なく、大人も子供も大勢が集まり、畳敷きの広間で怪談師?の話が始まりました。

 

 子供たちが怯える中、話は進み――突然、轟音が響いてみんなの悲鳴が!

 なんと、人々の重さで床が抜け落ち、みんな床下に落ちたそうです!

 幸い怪我人も無く(かすり傷程度?)、みんな無事に引き上げられたそうですが、今ならニュースになってたかも。

 

 お寺で怪談?とか思ったけれど、テレビでは『安珍・清姫』の講和を聞かせているお坊さんがいましたね。

 意外と、アリなのかも知れませんね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る