第4話 幽霊に、足と衣服は必要か?
前回の第3話を読み返して気付いたことがあります。
母の見た幽霊(?)3種のうち、着物幼女とワンコのチロには足があり、作業服の男性の足は見えなかった訳で。
母によると、母は祖母(母の母)の霊も見ています。
祖母は、50歳代で亡くなり、葬儀の1週間ぐらい後に、仕事から帰宅した母は、玄関で祖母の霊と遭遇。
祖母はお気に入りだったウールの茶色の着物を着て、立っていたそうです。
少し微笑んでいる顔で、膝から下は見えなかったとのこと。
数秒間で、スーッと消えてしまったそうですが。
思えば、ベッドに寝ている母に近付いて来た着物幼女とチロには足があり、その場から動かなかった作業服の男性と祖母の足は見えず。
幽霊も、移動の際には足を動かすことが必要なのか?
それに、男性・祖母・着物幼女ともに着衣状態。
死後の魂は、生前の自己の姿を忘れず、着衣状態で現れるのか?
着物幼女の正体は不明ですが、母は「幼い頃に亡くなった姉かも」と思ったなら、それが正解かも知れませんが、亡くなったのは1歳ぐらい。
だとしたら、あの世で少し成長したのか?
いずれにしろ、謎は深い。
そして、今回の締めの話。
心霊体験ではありませんが、私が小学生の頃です。
百貨店で開催された『ホラーハウス』に、母と手を繋いで入りました。
余りの怖さに私は動けなくなり、母の手を離しちゃいました。
すると、傍に居た見知らぬ男性(子供連れ)が私の手を取り、一緒に歩くことに。
私は前を見たまま後ろに手を伸ばすと、母も握り返してくれました。
私たち4人は、そのまま出口を通り抜け、男性とそのお子さんとは、そこで別れましたが……すると、母が向こうから走って来ます……あれ?
母は、私の後ろに居た筈。
手を繋ぎ直したし、母が嵌めている結婚指輪の感触もありました。
どーして、私のすぐ後ろに居ないのか?
……母いわく「怖かったので、入り口に戻ってそこから外に出た」。
はぁ?
私と手を繋ぎ直したじゃん!???
母「そんなの知らない」
じゃあ、私が手を繋いだのは誰だったんだよ!?
……いや、指輪をした誰かさんの手を握ったのかも知れませんが……
真相は永遠に闇の中、と云う話でした。
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