姪よ やめてくれ
Kqli
姪よ やめてくれ
姪っこ(3歳ぐらい)と散歩しているとき、道端に黒い塊があった。
興味をもったようで、しゃがんだなと思った途端
「これ うんこ?」と発した。私は吹きだした。
確かに ねこの糞だった。
姪は糞をじっと見つめながら「ねぇ、これうんこ、うんこ?」と連呼してきた。
私は「そうだね」といったが変わらず「これうんこ?」と問いかけている。
私に肯定してほしいのか。しかし私は「うんこ」という単語が言えなかった。
「んぁ、ねこのフンだねぇ。」と私は答えた。
姪は飽きたのか、私の答えには反応せず、歩き出した。
道端で、人はいなかったが、「うんこ、うんこ」と姪っこの高い声が響いた
静かな住宅街を歩きながら、「うんこ」と言えない、私の羞恥心が
「姪よ、やめてくれ」と叫んでいた。
思い出しては、笑ってしまう姪との一つの思い出だ。
姪よ やめてくれ Kqli @Kqli
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