吐息をたべる
泥零
可愛い…
「これは、僕と僕の好きな人が一緒になる話…だったりして」
僕は、隅田 尋也まさに冴えない奴、そいうのが一番わかりやすいだろ、今年22歳にして童貞フリーター。夢もなく目立つ資格も才能もない、一つ誇れるならきっとこの身長だろう。だが、ただのコンビニ定員には変わりない。
「隅田く〜ん、まだ、品出し終わってないの、早くしなと次の検品来ちゃうよ。」この人は店長の西島 広昌67歳。この男根っからのJK大好き俗に言うロリコン…
「すいません、直ぐに終わらすんで」
「そいえば、明日新人の子来るから、よろしくね」こいう時は、だいたい男か、タイプじゃないおばさんの時だ、僕が人見知りなのを知ってて押し付ける。どうせ、フリーターの僕にはやることも無い、ないもない日常に少しの刺激は大切なのだろう。
翌朝
「おはようございます」
「おはよう、隅田くん」そう言って返すのは山本さん36歳専業主婦らしい。詳しいことは知らないし、興味もない。
スタッフルームに入ると、店長と新人の子らしき姿があった。
「おぉ、隅田くんいい所に来た、この人が今日入った霧嶋玲さんね」
「よろしくお願いします。」僕から見ての第一印象は、可愛い。それしかない、というかどこの誰が見ても可愛いと思う。でも、露室が多いわけでもなく、メイクもしてないのに何故か色っぽくて、どこに目をやればいいのか迷う。
「よろしくお願いします…が、学生さん?ですか?」
「そうなんだよ、霧嶋さん高校生なんだけど、夜間で昼間入ってもらうんだよ。」お前じゃねぇよ。僕は霧嶋さんに聞いたんだよ。
「色々教えてください。隅田さん?」あぁ、可愛い霧嶋さん、今日まで生きててよかった…って待てよ霧嶋さんJK?!やば、手出したら犯罪じゃん、変な行動とかしないようにしないと、大丈夫か、やって行けるのか?!
「隅田くん!!」
「はい!」
「ずっと呼んでるのに、何?まだ寝ぼけてるの?大丈夫?」
「あっ、はい…大丈夫です。」
「じゃ、後よろしくね。俺会議あるから」
なんだよ、会議ってガールズバーで会議するのかよ。でも、珍しいな店長がJKに研修しないなんて。
「あの…」
「あっ、はぃ!!」やば変な声出た。
「ぷふ、私何やればいいですか?」
「可愛い…」
「えっ、?!」
「えっ、?あぁ、と、とりあえず外掃除からお願いします。」待って…声出てた?霧嶋さん絶対聞こえてたよな。幸先悪。
霧嶋さん初日なのに、頑張るタイプなんだな、もう行っちゃった。
「あっ、おはよう隅田くん。新しい人どう?」山本さんはスキャンダルとか好きそうだよな、変なことは言わないでおこう。
「普通の子だと思いますよ。大人しげで」これはいたって普通な会話…だよな?
「そぉ、でもさあの子夜間の子なんでしょ、なんか訳ありなのかしら。」霧嶋さんを悪く言うな、さっき会ったばっかりだけど。
「さぁ、」霧嶋さんが訳あり。確かに容姿は悪くないし人当たりもいい、のになぜコンビニ定員?まぁ、高校生だし小遣い稼ぎって所か。
「あの、外掃除ってどうすればいいですか」霧嶋さん?!困り顔に上目遣い、小さくて可愛い。150cmぐらいかな、女の子って感じ。
「あっ、そうだよね。今教える」霧嶋さんと一緒にいられるチャンス。最高だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます