鼻くそほじってピン!
@nanohananoositsi
第1話 貧乏長屋
昭和の40年代。
貧乏長屋で暮らす子供は、汚ったない服着て、青っ洟を垂らして、アホな事ばっかりしていました。そんな子供達のお話です。
紅子は8歳。この長屋の子供達のボス。
ここに引っ越す前は神戸に住んでた。
父親は港湾労働者。母親は内職している。
おとうちゃん、おかあちゃんは仲が良くて
紅子の自慢だった。
紅子んちの向かいには子分のロクちゃんが住んでた。ロクちゃんは3つ年下。
ロクちゃんのお父さんは工場の職人さん、
お母さんはやっぱり内職してた。
ここも仲良し家族だった。
夏の夕方は長屋の連中は縁台将棋をあちらでもこちらでもやっていた。
紅子のおとうちゃんとロクちゃんのお父さんは気が合ったので、毎晩のようにビール飲みながら将棋を指してた。
蚊取り線香の煙いのにむせながら、子供らは
夜だと言うなにわしゃわしゃ戯れあうのだ。
花子ー、太郎ー!いつまで遊んどるの!
寝る時間だよ!
一、ニ、三、四集合ー‼️
ここは一郎、二郎、三郎、四郎の四兄弟。
お母さんはめんどくさいから、こんな風に読んでいる。
ロークちゃーーん。ロクちゃんのお母さんはいつでも、外まで探しにくる。
ロクちゃんはお母さんのところへ走って行って手を繋いで帰る。
紅子?
紅子はボスなので、みんなが帰ったのを見届けてから、おかあちゃんのとこへ帰る。
おかあちゃん。
なーんや紅子甘えたな声だしてぇ。
紅子隊長さん、お勤めお疲れさんでした。
ほな、寝よか。
紅子はおかあちゃんとひとつの布団で寝る。
ロクちゃんも今頃お母さんと寝てるわ。
ロクちゃん、今夜はゴジラの夢みような。
おやすみやで。
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