第15話 ナナチキ

かなり久しぶりの日記。ちょっとした出来事があったので、ここに記しておこう。


今日、夫にコンビニのチキンを頼まれた。「ファミマのファミチキかセブンイレブンのナナチキ、どっちでも良いよ」と。


道を歩きながら息子と「ファミマだからファミチキなんだよね。セブンイレブンはなんて言ったっけ?セブンだからセブキチ?」

「セブ吉」と頭の中で浮かんできて、なぜか丁髷のイメージまで湧いてきて「吉」じゃなかったチキだったと思い直したら、「ナナチキ」だと思い出した。


また少し歩いてそんな事もすっかり忘れて店に着く。またもや名前を忘れたのでショーケースで名前を確認。

「ナナチキね」


その後レジカウンターで粗大ゴミシールを買うときに一緒に注文。

「200円の粗大ゴミシール1枚とセブチキ1つ」

澄ました顔をして立っていたら私と同じ年齢くらいのオジサン店員が「はい?」と言って体を斜めに折り曲げてうっすらと笑っている。

「・・・あ、ナナチキだ!」と私。ゲラゲラ笑いながらちょっとばつが悪かった。


おばさんは勘違いの言い間違いをよくする。そして間違いにちょっとの間気付かず、堂々としている。最近はそんな事が増えてきた。私も立派な?おばさんになったものだ。ナナチキ、もうセブチキで良いんじゃない?

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