元世界で男に生まれましたが、異世界で女の魔王に転生した!
氷川ユコ
第1話 「女で転生した日!」
「申し訳ございませんが、山本良助さん、あなたは死んだ」
「死んだ」ってどういうこと?
そんなこと信じられないけど、まずはこの人は誰だ?
「あたしのせいであなたの頭を焼いたの。そして、あなたには新しい人生を与えましょう…」
「それは冗談でしょうね?冗談だよ…ねっ?」
「違います。冗談じゃないです」
「ふざけてるのか!俺の幸せな人生はもう終わったっていうのか?冗談だろ!」
「本当に申し訳ございません…でも、山本良助さん、あなたは異世界で転生するんです…それならいいですか?」
もし俺が本当に死んでいるなら、このオファーを受け入れよう。
死にたくなかったけど、怒っても仕方ない。
「山本良助さん、どう思いますか?受け入れるか?それとも、受け入れないか?」
「わかったよ、受け入れるよ!」
「じゃあ、山本良助さん、新しい人生が楽しくなりますように」
「あのう…名前は?」
「申し訳ございませんでした!あたしは女神のマーガレットと申します」
「では、行ってくるよ」
「あ、ちょっと、プレゼントを渡すのを忘れていました…」
彼女が俺のおでこに手を伸ばすと、すぐに光が現れた。
「こっこれは何ですか?」
「それはですね、あたしがあなたに『ディバイヌ・プロテクション』をあげたのです……そろそろ時間です」
………………
……………
…………
………
……
…
「お・き・て・魔王様!」
「あと五分だけ…」
「それは無理です。あなた様はお仕事に行かねばならないのです!」
お仕事?俺は引きこもりだぞ。仕事はないだろ…
俺が突然立ち上がると、そこには見知らぬ人が立っていた。悪魔みたいな奴だ。
「あなたは誰ですか?」
そこにいた全ての人々は俺の言葉にショックを受けていた。
「失礼ですが、エーリオラ魔王様、もう一回言ってくださいますか?」
「あなたは誰ですか?」
そして、「エーリオラ」とは誰?
この人たちは俺を「エーリオラ」って人と間違えているんじゃないかな?
「あのう…」
「フィリスです、魔王様」
「「エーリオラ」って誰なのかな、フィリスさん?」
「それはあなた様です」
俺?
間違えていないかな?それは無理だろう…
俺は山本良助だよな?
「鏡はある?」
「はい、魔王様!」
フィリスは他の人たちに「すぐに、鏡を持ってきて!」と言った。
すぐに鏡が俺の部屋を来た。
その前に、気づいたんだが、この部屋はまるでお城の中みたいだぞ。
鏡の中の自分を見て、俺は驚いた。
「なんじゃこりゃあぁぁぁ!?」
なっなっなっなぜ俺は女なの?!
この胸、この足、この髪、間違いない、女のものだ…言うまでもなく、俺は悪魔だった……
「おい、お前、俺に何が起こったんだ?」
「知りません、魔王様……」
【ビッポビッポ】
この音はゲームのメッセージっぽいね?
ゲームっぽいメニューウインドウが俺の前に現れた。
【あたしの世界は気に入った?
あたしのプレゼントは好きですか?
この世界には魔法があります。
そして、あたしの最後のプレゼントはお金であり、あなたにはいっぱいお金をあげました。
ごきげんよう、そして幸せな人生をどうぞ。女神】
「き・さ・ま~!」
すぐに激しい怒りが頭に上り詰めて、俺は壁を破壊した。
あれ?
どうやって壁を破壊したの?
「魔法があります」というのは事実だった…しかし、どうやって俺は魔法を使ったのか?
俺は女になった、あのクソ女神のせいでね
彼女を探しだしてぶっ殺してやる。
まずお城から逃げなければならないな…
「魔王様、悪魔たちがあなた様を待っていますよ…」
「はぁ?……で?」
「悪魔たちはあなた様と国のことを話したいのです」
「じゃあ、行くよ」
仕事は大嫌いだけど、今の俺には逃げる方法が思いつかない…
玉座に行って、そこに座ると、フィリスは俺のそばに来た……
「最初の悪魔、入りなさい!」
「魔王様、我々には食糧が足りない…子供たちも腹を減らしています…どうか助けてください」
俺はフィリスを見て「後でお前に話がしたい」と言った。
この仕事はつまらない…
悪魔たち全員と面会した後、フィリスと一緒に話を始めた…
「フィリス、俺は魔王の仕事を辞める。この仕事は俺には物足りない…もっともっと楽しい冒険がしたいんだ…」
「どう言うこと、魔王様?」
「新しい冒険がしたいんだよ」
「でも…なぜ?」
「フィリス、まかせてくれ」
俺は恐ろしいオーラを使った。
「はっはい…」
「あ、誰にも言わないでくれ。もし、悪魔たちに聞かれたら「知らない」と答えるんだ、分かったな?」
「はっはい…」
「では、さようならフィリス」
新しい冒険が始まるぞ!
女神を探して、この世界をもっと知るんだ!
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