第40話 偽りの長い1日②
「押しに負けてするほうに千円賭けるわ。」
「えー安。。あのね、オナニーした。」
「うん。」
「私がよ。私がしたの。ストレッチと。」
「僕もした。。カメラマンが勃起しながら裸撮ってるとこ想像してた。」
「私はこの間、お店でした時を想像しながら1回と、」
「少し入れただけやん。」
「セックスした時の動画観ながらあなたがオナニーしてるところ想像しながらもう1回。」
「裸撮られてる時、少しだけ乳首吸っていい?って言われたら?」
「あかんって言う。」
「フェラチオしてって言われたら?」
「彼氏いるから無理って言う。」
「少しだけでいいからって言われたら少しだけ舐める?」
「舐めない。」
「勃起してたら気づく?」
「それはわからん。。」
「これみよがしに裸見せつける?」
「慣れてきたらね。」
「撮られたやつ直ぐに見せてね。すぐに。それでオナニーするから。」
「病院行くんでしょ。それどころやないやん。」
母親の病院の付き添いなんて嘘かな?信じてるフリは抜かりない。どうせ、家で嫁が働いてる間、体調が悪いとか言ってゲームしてるか、アマプラでも観てるんだろうけど。
「そやけど、待ってる間暇やもん。下も脱ぐ?」
「うん。」
「ベッドの上で?」
「知らん。家行った事ないから。。魚さばいてくれるって。刺身好きなの知ってるから。」
「もてなされるのね。」
「エロさゼロ。女体盛りでもしよか?」
「下心ある男の前で全裸になるだで充分エロい。女体盛りしたい?」
「傷だらけの体食べる気なくすよね。」
「そんなことないよ。」
「ありがと。でもこんな体。」
「そんなふうに言ったらだめ。こんな身体でも充分男を誘惑出来るのを証明してきて。」
「セックスしない。でも、ギリギリまで誘惑して、セクシーな顔できるように撮ってもらいたい。誘惑だけ。明日は練習。本番はカッコいくセクシーに妖艶にが目標だから。」
「練習でも、下着脱いで誘惑してね。」
「今度私たち、会ったらセックスする?」
「当たり前。」
「興奮させてくれる?」
「今日たくさんヤキモチ妬かせてくれたらね。」
「取り引き。。。」
「寝盗られたい。」
「それはまた今度。」
「うん。セクシーな下着つけて行ってね。」
「脱ぐのに?」
「うんうん。網タイツ。」
「いや、手ぶらで行く。」
「ならノーパン。」
「今日は普通に行く。今度あなたと会う時、ノーパンで行く。」
「ゴム持っていく?」
「いらんやん。」
彼は私たちが会う時に私がエロかろうがどうでもいいんだ。カメラマンの前でエロければそれで満足。2人が会う時の会話はことごとくスルーだ。
「僕の精液飲んでね。前、店でしたとき飲んでくれた。」
「フェラ?」
「うん。」
「わかった。」
「またいきそう。」
「またオナニーしてるの?」
「してる。かなりヤキモチ妬いてる。」
「妬くかな?大した事しないけど。。」
「裸なってるやん。」
「私おかしいんかな?」
「少し変わってるよね。ハプニングバーにも行ってみたいし、3Pもしてみたい。」
どの3だろう?彼と、男と、私1か。彼は起たないんだし。
「ハプバー夜よ?」
「そうなんや。。」
「ちょっとぐらい夜遊べないの?」
そんな、毎日毎日早く帰らないとダメな訳?奥さん全然怖くないはずなのに。どうしてなんだろう。何をビビってるんだろう。
「ある日もあると思う。あ、でもお酒飲めへんわ。。」
「お酒飲んでる人が多いだけで飲めなくてもいいと思うよ。」
「緊張するわぁ。」
「真面目なのか?真面目じゃないのか?よくわからんね。」
「真面目よ。寝盗られマゾなだけ。」
「毎日きっちり家に帰らないと許されない?」
「コロナ前までは店終わるの夜やったからね。」
店が終わるのが遅いから、家に帰るのが遅くなってもバレないと言いたいのか?
「ハプニングバーは行った事あるの?」
「うん、行った事あるよ。」
「どうやった?なんかされた?」
「お店の女の子と知り合いだったから。お酒飲みに。かな。」
「何もされず?」
「されそうになった事はあるよ。」
「どこまで?」
「何もせんと断ったから。」
「ええ。。何しに来てん?って思われそう。」
「お酒飲みにー、だけの人は多いよ。」
「女は安いからかな?」
「いや、店の女の子と知り合いやったから。」
「1回だけ?」
「何回もあるよ。夜バイトしてたから、終わってからお客さんと飲みに行ったり。」
「それやのに、1回もさせず?」
「うん。潔癖なんかな。知らん人とキスするのも気持ち悪い。でも、して欲しいならやってみるよ。お店の女のお客さんと行って、男の人誘ってきた時、彼女どうぞって差し出して、自分お酒飲んでたこともあるよ。」
「やってるの眺めてたん?」
「んー。興味ないし。そんな見てないけど、ああ、されてるな。ぐらい。」
「レズとかは興味ないん?」
「綺麗な人は好きやけど、特には興味ないかな。」
「女の人とセックスした事は?」
「レズはね、また違う店行かないとあかんわ。ハプニングバーは、男好きな女の人しか来ないイメージ。」
「レズの店も行った事あるの?」
「行った事はあるけど、経験はないよ。」
「3Pは?」
「ないよ。」
「行くけど経験はないんや。。セックスに興味ないんかな?」
「さっき書いたけど、潔癖なんかも。」
「セフレいたことも?」
「ない。」
「そっちは?ほぼセフレ?」
「セフレの定義がわからん。」
「聞いといてそれ?長続きしてないからセフレが多いんかと思って。」
「長続き?」
「セックス何回かして連絡とれなくなったりしてたやん。」
ああ。それは、彼のセックスが良くないのもあるのかもしれない。彼のセックスは前儀が適当だし時間も短い、おまけに体位は正常位だけ。彼は体位を変えていくのが嫌い、女の人を玩具にしてるみたいで。と言っていたけど、体も硬いし、ぎこちなくて、もっと柔軟に抱いて欲しいとは思っていた。柔軟なのはペニスだけ。私は彼の事が好きだから、勃っても勃たなくても気持ちで感じる事ができたから良かったけど、普通なら物足りなく感じるのは当たり前だし、セフレならもっと続かないだろう。私のようなタイプは珍しいのだと思う。好きになったのが先だったのも大きいが、既婚者でもあるのに。余程彼の外見がタイプだったのかな。。
「ならセフレなんかな?ヤキモチ妬くのにセフレっておかしくない?」
「おかしくないよ。」
「でも愛してるよ。」
「セフレもそれなりにやきもち妬くし。デートもする。私もセフレかもね。」
「セフレなのか。。」
「認められたら凹むわ。」
「うん。なんか凹むね。」
「凹む事、言わんとこ。彼女で愛人。」
「うん、それ。」
「一億稼いだら、私のとこ来てね。」
「一億こだわるねw」
「簡単ではないって事。だから約束させてるねん。」
「今日楽しみ?」
「約束してくれんからやめとくわ。」
「行くよ。」
「どこに行くん?」
「私のとこ来てなってゆーたやん。」
「ありがと。」
「レイプされて来てねw」
「多分来てくれないと思うけど、目標は高く一億よ。」
「目標高いのは良い事ね。僕は親の介護で手一杯やわ。」
「良い事あるよ。」
こんな罰当たりな人に良い事なんてある?もしあるとすれば、神様って酷い。罰を与えて欲しい。平等なんて、許せない。
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