(四)-2

 ファミレスに到着し席につくとすぐに、私たちは手元のタブレットに注文する物を入力した。

 そして私が口火を切った。

「それで、話ってなに?」

 どうせ翔太君のことなんでしょう。それくらいわかっている。そう思っていると、予想外の言葉が私の鼓膜を震わせた。

「お前のことが気に入った。俺と付合え」

 私は彼が何を言っているのか一瞬わからなかった。しかも見た目からしても明らかに私の方が歳上なのに「お前」って言われたし……。


(続く)

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