(三)

 一キロメートルも離れていないところのマンションの一階に、ファミリーレストランがある。

 私はその入口に男子を車から降ろし、駐車場に車を停めると、男の子と一緒に店内に入った。

 そして席につき、注文する物を決めて、タブレットで入力を済ませると私は言った。

「そういうこと、やめてくれる」

「そういうことって?」

「あなたのストーカー行為よ」

「俺はただ伝えたかっただけで」

「それなら話があるとかで、もっと人がいるところに誘うとかできるでしょう。夜道で一人歩きの女性を待ち伏せするって、ストーカー以外の何者でもないのよ。はっきり言って、警察に突き出されても、あんた、文句言えないんだからね。わかってる?」


(続く)

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