(二)-14
結局、話が「ロクな男がいない」という予想はしていたけど気づきたくなかった絶望的な結論に到達してしまい、二人でため息をつきあった。
ルリと別れた後、私は帰宅した。翔太君は、もう部屋にいなかった。大学のレポートがあるから帰るとメモが残されていた。メモの隣には、近所のケーキ屋さんで買ってくれたケーキの箱が置かれていた。
彼がいなくなったからといって、別にさみしくはなかった。彼はしっかり彼の道を歩んで欲しいし、私を言い訳にして勉学をおろそかにさせるわけにもいかないし。
だから、アラフォーの第二日目の日曜は、プライベートも完全オフにして部屋の中でダラダラ過ごした。
(続く)
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