君がいなくなったあとの世界で

ましま志乃

私が生きる今の世界で…


私たちは、毎日ふんばりながら生きながらえている。


みんな、幸せだろうか?


不安なこと、心配なことはないだろうか?


未来への希望もない、暗く混沌とした世の中。


願望、目標、夢。


何も叶わないことを知ってるから、そんなものは持つのをやめてしまった。


心から笑ったのなんて、いつが最後だろう。


きっかけさえあれば、いつでもいなくなりたいと思う。


家族には愛され、友達もいるし、それなりに恋もしてきたし、仕事も順調だし、趣味もある程度楽しいんでいる。


それなのに、どうしてこんなに楽しくないんだろう。


君がいなくなってから、世界はこんなにも変わってしまった。



君のその綺麗な瞳に、こんな世界は映したくない。



君の心は優しいから、こんな世界、きっと君には耐えられない。


でも思うことがある。


もし君、が今この世界にいたなら、この世界をどう見て、どう感じて、どう生きるのかな。


どんな歌を生み出していたかな。



きっと私は、今君の助けが必要なんだと思う。




ねえ、もう少しだけ頑張ってみるよ。




ほんの少しだけ。


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