ヨムカク親子

つきの

第1話 わたしたち親子のこと

 わたしには三人の息子がいる。


 若くして夫が亡くなった後は、ずっと母子おやこ四人暮らしだったけど、三人とも成人して、今は次男と三男は、それぞれ一人暮らしをするようになった。


 長男は、わたしと暮らしている。


 有難いことに三人の息子との関係は良好だ。

 反抗期もぶつかり合いも人並みにあったし、目が腫れるまで泣いた夜もある。親子で悩んで迷走もした。

 それでも、それを越えてきたから今の親子関係があるんだろうなぁと、しみじみ思ったりする。


 ◇◇◇


 親子共通の趣味といえば、読書。

 これは親のわたしが本好きだったのが大きいかもしれない。

 息子たちは幼少期から、絵本にはじまり、漫画、小説など、それこそ色々なジャンルの本に囲まれて育った。

 不思議なもので「本を読みなさい」と言ったことはない。


 食べ物の好き嫌いでも言えるけど、無理強いしても余計に拒絶反応が起きてしまう。


 楽しんで本を読んでいる姿を見せていれば、余計なことは言わなくていいと思うし、その時に読書に興味がなくても、それは、まだ出会う時でないだけかもしれない。

 相性もあるだろう。他に夢中になれるものがあれば、それもまた良し。

 好きになるものは人それぞれなんだもの。


 ◇◇◇


 本好きが高じて、詩やエッセイ、掌編を自分でも書くようになったわたし(母Tつきの)と、同じく幼少より本が好きで、水木しげる先生に夢中になり、今は仕事をしながら休みの日には怪談話を書いている長男(Y)。


 このお話はそんな、同じ家に暮らし、同じように読むことと書くことに魅せられた親子の日常風景でアリマス。*ˊᵕˋ*


 ◇◇◇


※体調のこともあり、ゆっくり不定期更新になると思われますので、宜しければお暇な時にでも読んでいただけましたら幸いです(ぺこり)

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