最後に見た花火。
@mqr7
プロローグ
2009年12月とても寒い日の出来事だった。
「私達絶対に結婚しようね!」
「うん!絶対だよ!」
ここまでが最後に話した記憶だった。幼稚園でのこの出来事を思い出したのは中学生になってからだった。もしかしたら彼女は同じ街、同じ学校にいるのかもしれない。だが、名前も顔も何もかも覚えていない。唯一覚えているのは結婚をすると言う約束だけだった。
もう彼女はこの約束はとっくに忘れており新しい出会いを求めているのだろう。
だが、彼女と2人きりで花火大会に行ったこと。その後に自分の家でお泊まり会をした事。それだけは何故か思い出せた。とても大事な出来事だったのだろうか。それ以降は何も思い出せなかった。
そして時間は過ぎていった。中学卒業の時にはそんな事なんてもう忘れてしまっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます