肉倉エリカの超推理を1000文字我慢できれば迷宮入り
暗闇坂九死郎
第1話 露天風呂湯けむり殺人事件
警部がいるのは、とある露天風呂の女湯。こんな事件でも起きない限り決して立ち入ることの出来ない、男子禁制・秘密の花園である。
「ガイシャは
湯船の脇に若い女が裸で仰向けになって倒れている。右目にドーナツの中心みたいな穴が開いていた。
「凶器は見つかっているのか?」
「それが何処にも見当たらないのです。ガイシャの目は深さ二十センチ近く抉られていました。ここは風呂の中です。裸なのにそんな凶器、隠せる筈がないのに」
「栗山、ガイシャの死亡推定時刻に露天風呂にいた女性客を全員集めろ。これは俺のヤマだ」
エロ警部もとい、工口警部は不敵に微笑んだ。
♨ ♨ ♨
「それで警部は女子大生やOL、若妻やらブロンド美女の穴という穴を調べたと。で、成果はゼロ」
「面目ない」
そう言いながらも警部の表情は何処か晴れ晴れとしていた。
「そこでエリカちゃんに相談なんだけど、直ちに犯人を見つけ出して欲しいんだ。じゃないと僕、クビになるかも」
「警部、プラダのお財布買ってくれる?」
「わかった。買う。買うから」
「じゃ、これからここに男湯にいた客を全員集めてきてよ。それでこの事件は解決するから」
ギャル探偵は不敵に微笑んだ。
♨ ♨ ♨
工口警部は不満だった。折角女湯で起きた事件だというのに、何が悲しくてむさ苦しい男たちを集めねばならんのだ。
「全員揃ったね」
すると何ということか。エリカは唐突に服を脱ぎ始めたではないか。
「おおお」
重力に逆らった、上向きにツンと突き出たDカップ生意気おっぱいの何とけしからんことか。
これには警部を含む男性陣は皆前屈み。なり余れる処は制御不能の暴走状態である。
「犯人、わかったんだけど」
エリカが指さす先、そこには一際巨根を勃起させているイケメンがいた。
「凶器はあの二十センチちんぽ。あれで被害者女性の目を突いて殺したんだ」
「しかし、事件があったのは女湯だぞ」
「尾股茜は出歯亀だったんだよ。どこからか男湯を覗いていた。犯人はその覗き穴に勃起ちんぽを入れて尾股の目を貫いたんだ」
こうして事件は一件落着。動機は文字数の都合で割愛する。
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