接近

「宜しくお願いします🎶」


今までは特に何でもない挨拶を交わす程度の

知り合いだったけど。

イベントの当番を一緒にする事になって

初めて連絡先を交換した


いつものあの眩しい笑顔が僕に向けられ

少し緊張してる僕はそれがバレないように

必要以上に素気なく、うん。宜しく。としか

言えなかった


何となく覚えてる


周りの男共が囃し立ててバツが悪そうに

離れていった君の横顔


気の利いたセリフも出てこない僕


もっとはなしたかったな。

とか、

なんで気の利いたセリフとか出てこないんだ


なんて、後悔したり自分を責めたり

でもキッカケはどうあれ連絡も取れるように

なったし。と浮かれたり…

まぁ別に遊び友達とかになったわけでも

何でもないから浮かれる必要もないんだけどね


とにかく、そうして僕達は繋がったんだ


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