寿命半年の君と死にたい私

相川スミレ

第1話

私の人生って何でこうなの?私はいつも自分でそう思っている。私は鈴原綾音すずはらあやね高校3年生のどこにでも居る普通の人間です。


きっと自分の家と学校での扱いを除けば…

私は、高校でいじめを受けている。始めはクラスの人達ともそれなりに交流があって楽しかった。ただそんな日々は簡単に壊れてしまった。いつものように学校に行き自分の机を見たら…赤いペンキのような物で机に大きなバツが書いてあった。そして周囲の人達はそれを見て笑っているだけだった


そしてその日から、クラスでの私に対するいじめが始まった。ある日には、教科書がカッターナイフで切り刻まれていたり、そしてまた次の日には、体操服がゴミ箱の中に入っていたりと…そんな毎日が1年生の頃から始まった。けれど私は親には相談しなかった。いや、のだ


私の家は、それなりに良い家、名家と言われるような家だった。母に父そして兄が居るがいつも両親が気に掛けるのは兄だった。兄は両親が経営している会社の跡取りだからそして私は得に優れた事の無い平凡な人間だった。だからだろうか幼い頃から私は両親にも兄にも優しくして貰った覚えが無い。家族で晩御飯を食べる時も会話の中に私が入る事は無い。家族で旅行に行くときも私は連れて行って貰った覚えは無い。


私は誰にも必要とされない人間だった。

そしていつの日にかこう思うようになった

死にたい…と

私の中で心が砕け散った瞬間だった。

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