僕の義姉は現在恋人
黒白ノ巫女
第1話
「ん~。」
むくり。
そんな
「いい朝だねぇ…。」
誰も聞いていないのを分かりながら、そう呟く。
「んんっ…。」
隣で寝ている恋人の頭を撫でると、眠りを
「可愛いなぁ…。」
やっぱりこの抜けてる
「ああ~。」
「おはよ、
「ぉはよ…。」
「眠い…。」
「あははっ。」
その様子があまりにも
「なぁんで笑うんだよぉ…ふわぁぁぁ…。」
「おっきなあくび。」
「ぅるさい…。」
「えへ~///」
「あああ…眠い…。」
「はいはい、心行くまで寝ておいた方がいいよ~。」
「分かっ―――すぅ…すぅ…」
「寝るの早っ…。」
まあ、いつも通りか。
はぁ…可愛いなぁ…。
大好きだよ。
僕の
「う、あ、うう…。助けて…
まただ。
また、
「大丈夫だよ。
僕はそっと、
「
手が伸びてくる。
僕はその手をそっと握ってあげる。
「大丈夫だよ。どこにも行かない。」
「すぅ…すぅ…」
そうすれば、
その目の
「泣いてるなんて、
思わず
僕はその涙を
そうしたら、今度は手に力が
離れないで
そう言っているように感じる。
別れの挨拶だとでも思ったの?
「大丈夫。僕は離れないよ。」
そう
「かぁわいいなぁ…。」
子供が見知らぬ土地に放り出されて、親を求めているような。
僕の目には、
「
そう呟けば、
それにつられて、僕も笑う。
やっぱり、君は僕の光だ。
そんなに真っ黒な髪をして、黒い眼をして、いつだって闇に
僕の前でだけは、誰よりも輝いているんだ。
こんな、真っ白な髪をして、灰色な眼をして、いつだって光と
ずっと、ずっと、ずっと。
輝いてるんだ。
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