異世界フリー設定集
木井田らぐお
第1話 こんな展開いいと思う
アリー…女狩人、気が強い
アッシュ…人間と魔物のハーフ、差別を受けどのように生きていけば良かったのか分からなかったが仲間たちの支えで自信を取り戻しつつある
ラーナ…魔法使い
ヴィンス…戦士
アリー達は仲間と共に新しい街へやってきた。そこで壁に貼ってあった貼り紙を見た。
『魔物と人が共闘!?』
『人が魔物に変化して人間と共闘しているという情報が入った。そんなことがありうるのか?しかし、実際に目撃したという人が多くこの事件の信憑性は高い。魔物が人間を化かしているのではないか?人間を油断させる罠ではないか、そんな憶測が飛び交っている。果たしてこの情報は人類に吉と出るか凶と出るか続報が待たれる』
記事にはアリー達の写真付きでそんなことが書かれていた。
「これ完全にあたし達のことよね…」アリーが記事を見て言った。
「すまない、俺のせいで…」アッシュは俯いて言った。
「謝らないでください、私たち仲間じゃないですか」ラーナは優しく笑って言った。
「俺たちのことはもうこの町では知られてしまっている。面倒くさいことになりそうだ。」ヴィンスがアッシュの方をチラリと見て呟いた。
「ま、なるようなるわよ」アリーが励ますように言った。
しばらく、街を歩いているとアリー達の周りに人が集まってきた。
「魔物が俺たちの街に入るな、出ていけ!」男の怒号が聞こえた。その後、アリーの足元がベシャッという音と共に赤く染まった。それは、周りの民衆から投げられたトマトだった。
「少し脅してやるか」そう言ってヴィンスは剣に手をかけた。
「落ち着いて、力では何も解決しないわ」アリーはヴィンスを嗜めた。
「私の真似をして」そう言うとアリーは飛んできたトマトをキャッチし、一かじりした。
ラーナとヴィンスも投げられた食べ物をキャッチして一かじりした。
アッシュは投げられた卵を口でキャッチしてそのまま殻ごと食べた。
「食糧の提供感謝します!私たちは必ず魔王を討ち取って見せます!」アリーは民衆にそう叫んだ。
民衆は呆気に取られて。水を打ったように静まり返った。
「さ、行きましょ」アリー道の真ん中を堂々と突っ切っていく。
「ハハ…少し面白いな」アッシュは呟いた。
「でも次はやめましょうね。毒を入れられるかも知れないし」
アリー達は街を進んでいった。
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