つるつる

お題：ラストはつるつる 制限時間：15分

　お風呂は二人で入るもの。

　それは子供の頃から変わらない習慣で、妹が高校卒業まで一緒で、それからは恋人が一緒だった。

　ん、妹とは遊びに来るときに入ってるから、卒業までというのはおかしいかもしれない。

　ちなみに恋人である彼女は、幼なじみでこれまた小さい頃から一緒にお風呂に入った。

　やましいことは一つもない。

　お風呂はみんなで入るから素晴らしいのだ。

　成長を感じたり、促したり、大事な時間だ。

　僕もそうやって、少しずつ大きくなったのを感じたし、妹も大きくなった。彼女はどうだろ？　一緒に入ってる期間が異なるのであまり参考にはならなそう。

　大事な交流をいまさら減らすことなんてできない。今後とも継続してく習慣になるだろう。子どもができれば、なるべく一緒に入りたい。男の子でも女の子でも、一緒だ。

　成長をした僕や、妹と違って、もっとも成長から程遠いものもある。

　幼児体型。

　一言であらわすなら、そんな感じ。

　成長してない身体。

　そうだとしても、精神は大人になり、身体の対応も大人になる。

　一つ話をしよう。

　育毛剤は主に頭皮に使うものとして一般的に普及してる。

　我が家にも育毛剤はいくつか置いてある。

　僕が使ってるのかといえば、違う。

　使ったことはないし、今後も使うかどうかはわからない。

　育毛剤の使用者は彼女だ。

　なんと陰毛を育てるのに使用してる。

　お風呂から出ると、ペタペタとお股をマッサージ。

　そう、彼女はツルツルだったのだ。

　小さい頃から陰毛が生えなかった。

　こちらが早く生え、そして妹にも生えるが、彼女には一本も生えなかった。

　病院でも見てもらったらしいが、異常はないとこのことだ。

　まぁ陰毛が生えないくらいで死にはしないが、彼女からしてみると恥ずかしいらしい。

　同じ条件になるために剃ってあげたこともあったが、負けた気分になるからやめてとのことで、僕と妹は形を整える程度になった。

　僕は別につるつるでも良いと思う。

　愛撫するときにひっかけて痛い思いをすることはないし、精子がこびりつくこともない。

　アフターがとてもよかった。

　ならば、と。

　いろいろ説得してみたが、育毛剤の数が増える結果となってる。

　ハゲは嫌だが、陰毛はつるつるなのはいけないことなのだろうか。

　僕にはわからない。