僕と獣人のお姉さん~最初は1人だったのにどんどんハーレム化してるっ!?~

緑樹ユグ

Season1

第1話「狐のお姉さん」

「ねえ、僕と一緒に住まない?」

「え?いいけど?」


「返事早い!?でも君だって仕事があるし…」

「何言ってるのよ。私は貴方が好きだしこれ以上にない喜びよ」


「…ん、まあそういうことなんだ。一緒に幸せになろう?」

「嬉しいわ。急いで支度しましょう」


「あ、でも僕はまだ準備してないけど…」

「さっさと準備するわよ!」

「なんだか早いね!?」


…そんな告白して、早何週間か経った

ここは和風の国の場所。とてもキレイな街並みで人とケモノは共存して過ごしていた


人…それは無限な可能性に満ちた種族。ケモノ…人と一緒に過ごして力のある異種族


つい最近ちょっとした家で新たなカップルが引っ越してきた。ある意味結婚に近いような引っ越しの仕方である


少年と狐のお姉さん。という雰囲気をしたカップルであった。しかも狐のほうが身長も体格も大きくどっちが婿?というレベルだった


2人はそれぞれ引っ越しをして仲良く家に住むことになる。少年のほうはドキドキしていたが狐のほうは胸が高ぶるだけだった


そんな2人は家のリビングにいた。夫婦ではないがカップル仲良くテーブルに座っていた


「貴方といること。これは幸せなことなのよ?」

狐の名前は姫川セレナ。身長が180センチと大きく、腕も太い。筋肉質な体をしていた。正直下手な男性よりも力のある獣人だった


「そうだね…あの時即決してくれて僕はとても嬉しかったよ」

少年の名前は宮田四季。身長155センチで小柄な少年だった。セレナは既に28歳ぐらいだが四季はまだ19歳にもならない少年である


いわゆる年の差婚に近い。元々セレナのほうからアタックされそのまま付き合い始めたのであった


セレナは彼の表情を見てまた嬉しく思った。好きな人がここにいる。それだけでも十分に嬉しいのだから


リビングでゆったりとお茶を飲む。彼女のほうから話しかける

「ねえねえ。私はある程度仕事があるからいいけど貴方は仕事、料理人でいいの?」


実はこの姫川セレナという獣人は王直属の親衛隊隊長を努めておりその姿はかっこいい獣人と言われる職業だ


一方四季の仕事は料理人。実はサブで厨房を任されている料理人だったりする。セレナが好きになったのはその料理ができることだった


「うーん、そうだねえ。でもセレナがそうだし僕は安心して任すことができるから大丈夫だよ」


そう言われるとセレナは嬉しい表情をする。相変わらずこの四季という男性にはメロメロであった


「私料理できないから貴方のような存在がすごいたくましく感じるわ。だからずっといてね」

ずっといてほしい。その言葉で四季も嬉しそうな顔をする


「もちろんさ!セレナといたいから!」

「だったら私、早く帰れるようにするわ。貴方の場所に帰りたいがために仕事を突っぱねておくわよー!」


セレナは親衛隊隊長なのに早速仕事をさぼるようなことを言った。おいおいそれはあかんやろ


「セレナ。仕事は真面目にやろう」

「そういう貴方も割りと仕事サボるって言ってるけど?」

「時々の休憩だよ!」


なんだかどっちが不真面目かちっともわからない。まあいいか…。四季はふと思ったことがあった

「この国ってさ。世界から獣人が集まっている国でしょ?町中を歩くと色々な獣人に会うね」


四季は言うとセレナは言う

「うん。この国は様々な多様性に含んだ獣人の多さで…住みやすい、仕事もある、税金もあまりないと嬉しい要素満載の国なのよ」


「僕はここの国生まれだから実感しないけどそうだったんだね」

セレナが言い終わると飲んでるお茶は飲み、飲みきった


「ぷはー!…だからね。貴方は獣人にモテるからもしかしたら色々な獣人が来るかもしれないわ?」


え!?なんだその発言。思ってもいない言葉に四季は動揺する

「そ、そんなことないよ!だって今までセレナだけだったし!」

「もしもの話よ~。そうなっても心配はいらないわよ」


…セレナ以外の獣人から告白されるのだろうか?なんとも言えないことに四季はただ困っただけであった


「だから。私以外でも私をナンバーワンにしてね?フ・ィ・ア・ン・セさん?」

四季はその言葉を言われ頭をかく。なんだろうか。これを困惑というのだろう…


食事を終えそろそろ寝る時間

2人は仲良くベッドにいる。まるでセレナは抱きまくらをするように四季を抱きしめて寝ていた


大きいセレナ。狐特有のもふもふ感。そして包容力…四季は嫌にもならずにいた

寝る前に彼女は言う


「ねえ…四季」

「うん?何セレナ」

そう言うとセレナはまたゆっくりと抱きつきを強くした


「これから一緒に、よろしくね」

「うん。当然だよセレナ」

2人はその言葉で安心したのか寝ていた


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