国際地球温暖化対策委員会 4

「ここが俺の部屋か.....」

以前とはずいぶん変わっており、随分と居心地が良さそうだ。急に招集したことへのせめてものお礼、といったところだろうか。意味もなく部屋を歩き回る。それにも疲れ、椅子に座った。そこでやっと、目の前の机を見た。

これは俺が昔使っていた机だ。二年とちょっとだけ使っていた。その後はIGWCCを辞めた。もしかしたらこれは俺のかつての部屋なのかもしれない。


あの瞬間移動装置について解説しなければならないだろう。この装置は、IGWCCに属する人間が移動するために使うものだ。なのでこの装置は、IGWCCに属する人間しか知らないと言っても過言ではない(もちろん例外はいる)。この装置が作られたのは、2049年、俺がここに来てから一年ぐらい経った時だ。作ったのは、カーンというやつで、IGWCCを結成しようとした一人だ。


腹が減ってきた、いったん部屋から出よう。そう思ってドアを開けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

50年後 点Q @9q9q

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ