楽しい交尾2

浅貴るお

下手くそだけども愛がある

 メスハムスターのメルちゃんの部屋に、主さまの手によって、オスハムスターのゴンゾウくんが招かれました。


くんか、くんか。

「これは、この芳しい香りは雌の匂い。うおおお!」

 メルちゃんの匂いに、ゴンゾウくんの彼処は一瞬でピンっと反り返った。両足で立つその姿は、髪を逆立てた怒りに怒った、某人気漫画のキャラクターのようだった。

「ゴンゾウです。よろしくお願いいたします」

「あらま、礼儀正しい」

 意外にも、メルちゃんに良い印象を与えたようだ。

「ほら、来なさい」

「はい」

 メルちゃんは、ゴンゾウくんに背を向ける。

「では」

 ゴンゾウくんは、いきり勃起した一物をメルちゃんの膣に入れようとするが、動きが止まった。

「あの、場所がよくわからないのですが」

「まあまあ仕方ないわね。教えてあげる。ここよ」

 メルちゃんは、お尻をプリっと上げた。

「見えました。ありがとうございます。では、気を取り直して」

 ぐぐっと、スルッと。

「チュチュ、高速ピスートン!」

「なぜ、叫ぶの?」

「となりの籠のオスが叫んでたんで、そうするのかと」

「チュチュあ」

 ゴンゾウくんはあまりの気持ち良さに気を失ってしまった。

 パタン。

「あらら」

 メルちゃんはゴンゾウくんが愛おしくなり、毛繕いしてあげる。

 気絶から30秒ほどしてゴンゾウくんは目を覚ます。

「は!」

 キョロキョロとゴンゾウくんは辺りを見回す。

 メルちゃんが、毛繕いしてくれている!

 感動した。

「ありがとう」

「もう1回戦するでしょ?」

 メルちゃんは笑う。

「勿論でちゅ」

 こうして2回戦が始まる。


 交尾成功。


終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

楽しい交尾2 浅貴るお @ruo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説