第14話 おっさん、ランクアップ再び(1)
冒険者ギルドに戻り、昨日と同じように受付に行く。
「ゴブリンとスモールボアの討伐をしたので手続きをお願いします」
「クリスタルを見せてください…D級クエストですね!それでは討伐証明の提出をお願いします」
「えっと、ゴブリンのはこれです。スモールボアは、マジックバッグがあるのでそのまま持って来たんですけど…」
「そしたら、スモールボアは裏の解体小屋に持っていきましょう!その後に事務処理しますね。とりあえずゴブリン7体分だけ受理します。…それでは解体小屋に案内しますね!」
受付嬢について解体小屋へ行くと、小学校の体育館ほどの広さの建物に着いた。
「ヤノシュさん!解体の依頼です!」
「おおー、ユリアちゃん!今回はなんだい?」
「今回はスモールボアだそうです。…ヒロさん、ここに全部出しちゃってください!」
受付嬢、ユリアさんに言われるがまま、討伐したスモールボアをアイテムボックスから出していく。
「これは…かなりの数倒しましたね!全部で12体ですね。配分はどういたしますか?」
「可食部の肉を2体分だけ欲しいです。あとは、買取でお願いします。それから、できたらでいいんですけど、解体を見学したいです」
「ふむ…スモールボアの魔石1個分の値段で、ボア系の魔物の解体の基本を教えることができるがどうだい?自分で解体する場合、買取価格が若干低くなる可能性もあるが…」
「それでお願いします!」
基本的に解体はギルドに任せるにしても、できるに越したことはないからな!
「スモールボアの解体料は5体で銀貨2枚だ。今回1体分の端数はおまけしてやるから合計銀貨4枚な」
「ありがとうございます!解体料って安いんですね…はい、銀貨4枚でお願いします」
「確かに受け取った!うむ。解体が高いと冒険者が無理して解体して素材が無駄になってしまうからな。苦肉の策として引退した冒険者や猟師なんかを雇って、かつ、買取価格を下げることでなんとかやっているよ」
「大変なんですね…ありがとうございます!」
「それでは、ヒロさんがここで解体をしている間にスモールボアの依頼完了手続きをしてしまいますね!解体が終わったら受付に戻ってきてください」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます