「好き」が分からないモテる幼馴染みに「好きな人が分かる方法」を試して以降明らかに俺に対する態度がおかしくなった。

社畜豚

第1話




「悠樹ーごはーん屋上ー」


振り返るとそこには俺の幼馴染みである上坂柚季(こうさかゆずき)が弁当袋をふらふらさせながらこちらを見ていた。



俺の幼馴染み上坂柚季(こうさかゆずき)はモテる。

理由は単純、顔がいいから。

整った顔立ち、こげ茶色のボブカット。

10人中10人が一見して目を惹かれると言われるほどだ。


そんな彼女はほぼ毎日男子生徒から告白を受けている。

それを全て玉砕しているとあだ名がついた。


そのあだ名が玉砕女王。


桜彩高校の3大難攻女子の一人である。



「お前、また告られたんだって?」


「んあ? あー……梨々香から聞いた?」


「あぁ。和気藹々と語ってた」


「でも断ったよ」


「……それも聞いた」


今日は生徒会長とサッカー部のキャプテンを兼業している完璧超人中川君に告白されたらしい。

性格いいし、勉強できるし、スポーツのできるし、イケメンだしで無敵の男だ。


そんな超絶イケメンの中川君の告白も玉砕したらしい。

しかも淡々とした様子で。



「柚季はさー好きな人とかいないわけ?」



いつものように屋上で二人昼ごはんを食べながら聞いてみる。



「ずごご〜っ」



紙パックのコーヒ牛乳飲みながら答えるんじゃないよ。

その視線が伝わったのか、柚季はストローから口を離し改めて言った。



「なんで?」


「俺が疑われてんの。幼馴染だし、いつもお前と一緒にいるからって」



これは中学の時から言われていることだ。

まぁ、学校では昼ご飯も一緒、登下校も一緒、なんなら帰りは一緒にスーパーに寄って食材買って、一緒に晩御飯作って食べる日とかあるからな……


休日も普通に一緒にどこかに出かけたりするし。

しかも柚季はそれを学校のみんなに隠したりはせず



『え? この後カラオケ? ごめん今日は悠樹とスーパ寄って晩御飯食べる約束してるから行けない』



とか平気で言ったりするからな。

だからまぁ……疑われても不思議じゃないと自覚はしている。



「え、何それウケる」


「ウケねーよ」



心の中でため息をつく。

学校の男子どもからの殺気がやばいんだよ。

まじでちびりそうになるくらい怖いんだって。


この前なんかも



『オマエ ユルサナイ テンバツ クラエ』



という怪奇文が下駄箱に入ってあったし。

それ見て柚季は爆笑してたけど。



「しょーがないじゃん。私、好きとか恋とかよく分からないんだもん」


「でしょうね」



それは柚季を見ていて思っていたことだった。

そもそもこいつは恋とか好きな人とかそういうのに興味があるのだろうか?

それとも……本当は好きな人がいて他の男なんか眼中になくて、それを自覚していないだけかもしれない……



「そういう悠樹はいるの? 好きな人」



柚季はうりうり〜と悪ノリのような感じで聞いてくる。

それはまるで、俺には好きな人なんか居ないと確信しているようだった。



「……俺の好きな人は……」



お前だよ!! と言えたらなんの苦労もない。


そう、俺は幼馴染である上坂柚季が好きだ。

でも告白する気は今の所全くない。と言うかしても絶対に振られる。


以前、俺達の仲を怪しんだ梨々香が柚季に俺のことをどう思ってるのか聞いた時



『え? うーん……お兄ちゃんっぽくて、あと弟っぽくて……一緒に居て落ち着く』


兄妹で姉弟。それが俺たちなんだと柚季は答えた。


その時、こいつにとって俺という存在は家族枠なんだと思った。

それは最も俺は柚季にとっては特別で近い存在なんだろう。

しかし、それは恋人とは最もかけ離れた距離感だった。


俺たちの距離は近すぎた。


だから



「俺……は……い、居ないかな〜あはは」



とはぐらかした。



「やっぱり。悠樹も人のこと言えないじゃんー」



同志だと思ったからか嬉しそうに言う柚季に対して俺は笑うしない。



「あ、晩御飯って今日そっち大丈夫?」



柚季が思い出したように聞いて来る。

これは今日は俺の家で一緒にご飯を食べれるかと言う質問。

柚季の両親は忙しい人だからあまり家に居ない時がある。

今日がその日なんだろう。



「おう……となると」


「カレー」


「ハンバーグ」


「「ハンバーグカレーか……」」




上坂柚季視点




「「ご馳走様でした」」



晩御飯を悠樹の家で食べた。

今日はハンバーグカレー。


お互いの今日食べたいものを言ってそれを組み合わせるのが私達の献立の決め方だ。

私がハンバーグ、悠樹がカレーを作って合体させる。


ハンバーグカレーの完成。


このやり方はどんな料理の組み合わせになるか分からないドキドキ感が結構好き。

ちなみにカレーとシチューとか組み合わせ不可能の場合はメインカレー、副菜シチューと言った感じで両方作り組み合わせはせず普通に食べる。



「そういえば今日のハンバーグはいつもよりふんわり仕上がってたな。何か入れた?」


「ふふ、実はとろろをだねー」



と二人でそんなたわいもない話をする。

私はこの時間が好き。

私は親が共働きで1日中家に居ない時もある。


でも、そんな時、いつも悠樹は隣にいてくれたから寂しいなんて思ったこと一度もなかったし、それは今でもそう思う。


こんな時、ふと思う。



「……やっぱり私には恋人とかはいいかな〜」


「ど、どうしたんだよ。いきなり」


「いや、なんか……そう思っただけ」



そういうと悠樹は難しい顔をして言いづらそうに言った。



「……本当かどうか分からないけどさ、『好きな人』を自覚する方法があるって知ってる?」


「マジか……やるじゃん悠樹。彼女いない歴=年齢の癖に」


「う、うるさいな……ほっといてくれよ……」



悠樹はわざとらしく咳払いをして言葉を続ける。



「これから3つの質問します」



「えっと、そうだな……柚季の場合は……居心地の良いカフェとか面白かった映画とかドラマとかアニメとか、自分の好きなものを好きになって欲しいって心の底から思う人はいますか?」



私は悠樹の言葉を受けて素直に考え始める。


………………悠樹なんだけど。

ていうかいつもしてるじゃん……それ全部。

居心地が良かったカフェも、面白かった映画も、ドラマもアニメも、私が面白かった、良かったって思ったもの全部共有したくっていつも悠樹に教えてるじゃん。


もちろん、学校の友達にとかも教えてるけど……全部知ってるのは悠樹だけ。



「……えっと、誰かしら思い付いたか?」


「……まぁ、うん」



お前だけどな。



「えっ!? あ、あぁ……そう………………えと、じゃあその人が自分以外の女の子と映画とかカフェ巡りとか楽しそうにしている姿を想像してみてくれ」



もしも悠樹が私以外の女の子と……


…………


………………


……………………



「……え」



その声が気になって悠樹の顔を見るとやってしまったと言わんばかりに真っ青になってしまっていた。



「も、もう良いから!! うん……」



悠樹が慌てて私の思考を止める。

その慌てようないままでに見たことないほどだった。

え、私、どんな顔してたんだろう?



「ど、どうしたん? そんな顔して……私なんか変だった?」



気になったので聞いてみる。



「いや……悪い……柚季が見たとこない表情してたから」


「マジか。そんな変な表情をしてたのか私」


「いや、変じゃなかったんだけど……その……まぁ……うん……最後の質問なんだけど」



悠樹は目を閉じ、心を落ち着かせるように息を大きく吸って吐いた。

なんだろう?

空気が少し変わった。

私はこれを知ってる。


そうこれは私に告白する前のー



「好きだ。俺は柚季のことがずっと好きだった。だから付き合ってください」



悠樹は私の目を見てそう言った。


……え?



『ーいいよ』


………………あっ


思わず口を塞ぐ。



「ってその人に告白されたら、柚季はどうする?」



私は悠樹の質問に答えられなかった。


だって……気づいてしまった。


私、多分……悠樹に告白されたら……断れないというか。

断る理由がーーない?


あれ?


これって、もしかしてー



「!?」



まずい、顔が熱い。

身体中が沸騰してしまうそうだ。

ばっと思わず立ち上がってしまった。



「あれ? ゆ、柚季……さん?」


「か、帰る! ご、ご馳走さまでしたー!!」



悠樹が何か言ってるような気がするけど、心臓の鼓動で何を言っているのかちゃんと聞こえなかった。






「……ていうことがあったんだけど。どう思う?」



学校の帰り道、お気に入りのカフェで友達の梨々香にお昼休みの出来事を話てみた。



「私って、悠樹のこと好きなのかな?」


「……えっと、逆に好きじゃなかったの?」


「え? まぁ……うーん……た、多分?」


「多分って……柚季の様子が変だから何かあったとは思っていたけれど……うーん」



頭を抱えながら考え込む梨々香。

私のためにこんなに悩んでくれているなんて……

見た目は金髪でギャルっぽいけど、なんて友達思いで良い子なんだ。



「あ! そうだ! えっとねぇ……じゃん! これ!」



梨々香は良いこと思いついたと言わんばかりの自信に溢れた表情で2枚のチケットを取り出した。



「映画のチケット! 福引きで当たったんだけど、使用期限が今週末までなんだ! 私は用事があるから見に行けないし悠樹君と行ってきたら? 映画デート!! 何かわかるかもよ?」



あーデート……かぁ。

うーん……まぁ悠樹となら……



「……柚季ちゃん? 顔赤いけどどうしたの?」



梨々香はちょっとニヤニヤしながら言った。

それはまるで心当たりがあるような、そんな顔だ。



「……え? そ、そうかな? でもまぁ、何かわかるかもしれないし貰っとくね。明日にでも誘ってみる」



そう言って私は梨々香に2枚のチケットを貰った。

……あれ? そういえば、私から誘うのって初めてな気がする。

いつも面白そうな映画があったら悠樹に教えるけど、そこから悠樹が一緒に見ようって誘ってくるから、私からは誘ったことない。


………………誘えるか? これ?


いやいや、今日月曜日だし、時間やチャンスなんて沢山あるし、まぁ、大丈夫でしょ。


多分。



金曜日



やばい。

なんだかんだ機を伺っていたらもう金曜日になってしまった。


もう後がない。

誘うならもう今日しかない!

2時間目の休み時間、ちょうど悠樹が一人になったのでチケットを取り出す。


大丈夫、脳内シュミレーションは完璧だ。



『悠樹ーねーちょっといい? 昨日ファミレスで梨々香から映画のチケットあるんだけどさ、一緒に観にいこうよー見たいやつあるんだ。恋愛系のやつ……ということでいつ行く?』


うん、スムーズな状況説明に流れるような誘い文句。


完璧だ。


いざ……



「あ、悠樹!!」



し、しまった! 音量ミスった!! なんか叫んでるみたいになってしまった!

……ど、どうしよう。



「お、おう……ゆ、柚季か……びっくりした」



案の定悠樹は驚いたように目を白黒させている。



「あ、ご、ごめ……えと、チケッ!! ……ケット……いや、あの……違う」



違わない!!

……もう!! 何を言ってるんだ私は!!

絶対変だと思われてる。

それに……なんでだろう? 

顔が熱い、熱あるかも……さっきまで全然そんなことなかったのに……



「これはその、チケット貰った……梨々香に」



いや、この謎の倒置法何?

私は一体何が言いたいの?



「あの、昨日お気に入りのカフェ行って……新メニューのケーキ……意外と美味しかった……です」



ああ、やってしまった……話の着地点を見失ってしまった……ていうかなんの話してたんだっけ?

もうわけがわからん……終わった……こんなのわかりっこない。

言いたいこと絶対伝わってない……う、うぐぅ……


映画に誘うのがこんなに難しいことだったなんて……知らなかった。



「あー観たい映画でもあるんだな? いいぜ、いつ行くよ? 明日か?」


「……へ?」


「え、あ、違ったか? てっきり昨日ファミレスで梨々香に映画のチケット貰ったから一緒に見に行こうっていう誘いだと思ったんだけど」


「いや……そうだけど……なんでわかったの?」


「なんでって……そりゃ……幼馴染みだからな、それくらいは分かる。伊達にずっと一緒にはいませんよ。なんてな。はは……」



そのくしゃってなった悠樹の笑顔を見てトクンってなった。

悠樹の癖になんだか生意気だ。



「……?」



それに、なんでだろう? さっきより顔が熱い……



「あの、黙ってないでいつもみたいに突っ込んでくれないか? めっちゃ恥ずいんだけど……柚季?」


「ひしゃい!?」



ちょっと! い、いきなり顔近づけないでって!! 

び、びっくりするじゃん!!

思わず、身構えてしまった。

気分もなんかふわふわするし。

自分のことなのによくわからない。



「……顔真っ赤だぞ? 熱でもあるんじゃねぇーか?」


「!! それだ……悠樹……私、今、体調が……悪い?」


「なんで疑問系? まぁいいや、ほれ、保健室行くぞ」


「あ、いや……大丈夫……一人で行けるから……」



そう言って私はそそくさと教室を出ていった。




佐藤悠樹視点



チラチラこちらを見ながら保健室へと行く柚季を見送る。


……ど、どうしよう…

平静を装ってみたけど……最近、俺に対する態度おかしくないか?


挙動不審というか、避けられてるというか……


や、やっぱ告白まがいなことしたのがまずかったのか!?


やってしまった。


『好きな人』を自覚する方法を試している時、柚季の表情を見てなんだか嫌な予感がして、つい告白みたいな言い方しちまったっ!!


正直、そんなこと気にするような性格じゃないと思ってたんだけど……


いや、待て、落ち着け……避けられてたら映画見に行こうなんて誘ってこないはずだろ……?


ま、まさか。


映画を誘ってたのは俺の勘違いだった!?


あれはただ単に昨日のデザートが美味しかったって話か!?

いや……ありない話じゃないっ!!


だってあいつから何かを誘って来ることなんか今まで一度もなかったし……え、まじか、死にたいほど恥ずかしいんんだけど。



「ん?」



ブーと携帯が震えた。

見てみると通知が来ている。

メッセージをみると柚季からだ。



『熱なかった。明日よろしく』



ああああああ!! よかった!!

俺の勘違いじゃなかったんだ。



それは良かったけど、柚季の態度が明らかにおかしい理由が分からなかった。



翌日



「いや、なかなか面白かったな。あの映画」



柚季が30分ほど遅刻したハプニングとたまにちょっと様子がおかしいことがあったが、無事映画を見終わり近くのカフェで2人寛いでいた。


映画を見て新規開拓したカフェで感想を言い合いながらのんびりとする。


いつものパターン。


映画の内容はなんと学園恋愛ものだった。

だってあの柚季だぞ?


好きとか恋とかわからないーとか言って無関心なあの柚季が恋愛映画。


柚季が恋愛ものがみたいなんて初めてだったから驚いたけど、常に先が気になってしまうようなストーリーとはじめて抱いた「好き」という感情に戸惑ったり、葛藤していたヒロインは可愛かった。



「そだね。私ヒロインの子好きだった」


「あ、分かる。可愛かったよな」


「へーああいう子が好みか」



な、なんでちょっとトゲがある言い方なんだろ?

目のジトっとしてるし……



「ああ、いや……好みってわけじゃなくてな……その恋する女の子は可愛いなって」



なんでだろ……やましいことは何一つないのに言い訳みたいな喋り方になってしまった。



「恋……かぁ」


ストローでアイスコーヒをくるくるとかき混ぜる。

それはどこか落ち着きなないように見えた。



「なんか、あのヒロインにすごく共感出来た。他の女の子と仲良くしてるの見てもやもやしたり、デートに誘う時、緊張で何しゃべていいのか分からなくなったり、初めてのデートに何着てきたらいいのか悩んでたら約束の時間過ぎちゃってたりとか、相手は怒ってないか不安でたまらなかったり、でも似合ってるって言われてすごく嬉しくなったり」



まるで自分も体験したような表情で柚季は言った。



「でもさ、これがきっと恋なんだろうね」



………………



「……ああ、そうだな。それとちゃんと告白したのはすごいと思うよ」


「桜が舞い散る公園でやってたね」



あのシーンは思わず泣いてしまった……

なんか、緊張して、無理だって思ってもそれでも勇気を持って告白するシーンに分かるわー!! その気持ちって思わず共感してしまって。



「あんな風に告白されたら嬉しい?」


「……え?」


「だから、桜舞い散る公園で……思い出の場所で告白されたら嬉しい?って聞いてんの」



柚季の言葉の真意は分からない……けど。

真剣な顔をしていたからちゃんと答えるしかない。



「……そうだな……俺は嬉しいよ」



お前にだけど……

 


「そっか……」



その表情は何かを決意したような……そんな表情だった。



俺の幼馴染み上坂柚季(こうさかゆずき)はモテる。

理由は単純、顔がいいから。

整った顔立ち、こげ茶色のボブカット。

10人中10人が一見して目を惹かれると言われるほどだ。


そんな彼女はほぼ毎日男子生徒から告白を受けている。

それを全て玉砕しているとあだ名がついた。


そのあだ名が玉砕女王。


ただ、最近は少し変わったと噂になっている。


それは振り方だ。


今までは淡々と断っていたらしいのだけど最近は



『ごめん。好きな人がいるから……でも告白してくれてありがとね……私も頑張るよ』



と笑顔で振ってくれるらしい。

その顔がまた可愛いらしくてその笑顔が見れるならっと玉砕していく男子たちが今もあとを絶えない。



「お前、また告られたんだって?」


「んあ?……梨々香から聞いた?」


「あぁ。また和気藹々と語ってた」


「でもちゃんと断ったよ」


「……それも聞いた。お前はいつ告白するんだよ? その、好きな人に」


「え、なんで知ってるの? 私に好きな人いるって」


「そりゃ……噂にはなるよ。お前、有名人だし。誰かは分からないけど」


「あー……桜、もうすぐ咲くでしょ? だからもうすぐだよ」


校庭にある桜の木を指差しながら柚季は言った。



「学校の帰り道、桜舞い散る公園で告白するよ」


「あの映画みたいに?」


「まぁーね……嬉しいらしいから」


「……?」



ぴっと指差して柚季は頬を少し赤くしながら言った。



「だから、もう少しだけ……待っててよ」





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