わたしが、ふられてわかったこと



もう、ずいぶん前から、きっとそう、と思ってきましたが

それが、先日、現実のものとなりました


わたしは、ふられました


あの人の心の中には、結局、わたしはいなかったのです

そう、おそらく、もう、ずいぶん前から


でも、あの人は、ずっと、思わせぶりな態度をとってきたので

わたしは、心の中で首をひねりながらも、それでも、一縷の望みをかけてきたのです


でも、ちがった



目の前に起こった現実を目の当たりにしたわたしは

黙って引き下がることをせず、あの人に問いました


しかし、返事はありませんでした


そうだ、とも言わず

そうじゃない、とも言わず

あの人は、わたしの問いを放置したのです

それが、あの人の答えです


黙して語らずのあの人に対して

わたしは、わたしの方から別れを告げました


あの人は、その別れの言葉ですら、放置しました

それが、あの人の答えです



そこに愛があるのか、ないのか

それは、始まる時にわかるものではなく

終わる時にわかるもの


ということがわかりました





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