第5話 平穏な俺の高校生活は唐突に終わりを告げる
〔実は罰ゲームで告白したんだ‼︎〕なんてそんなセリフ言えたら、、いやもう付き合っているんだせめて付き合っている間はそんな考え方はやめよう…
今屋上には俺と天乃さんの二人しかいない。クラスは違うが幸い屋上が使えるので遠慮なく使っている。
それに今度は幼馴染として、ではなく恋人として隣に座って話している。
「出会いと、告白全部話したぞ、思い出したのか?」
「うん、ありがとう」
「おっともうこんな時間か5限目がそろそろ始まるな」
「そうだね、教室に戻らないと。」
なぜか少し寂しそうな顔を彼女はしていた。だから俺はそんな顔を見た為一つ提案をするのだった…
「きょ、今日さ久しぶりに一緒に帰らないか?」
「ーッッ!?」
「うん‼︎」
一瞬驚いた表情だったが数秒後に太陽の様に輝きそして美しいそんな笑顔を見せていて俺は、少し安心した。
〜放課後〜
HR終了後俺は、修斗に呼び止められていた。
「なぁ、告白したんだろ?振られたのか?それとも振られたのか?お前〜」
「なんで択が振られたの一つしかないんだよそんなに振られて欲しいのかお前は」
少しムカついたので馬鹿の頭を叩いた。
「痛って、どうすんだよお前これ以上俺の頭が悪くなったら!」
「お前は元から頭悪りぃーだろうがよ‼︎」
「あっそう言えばそうだったな、」
「そこですんなり納得すんな!」
いつもの様な話をしているが正直困った、天乃さんと付き合ってると修斗に伝えていないのだ、伝えるべきかそうでないかずっと迷っていた。
「まぁその顔見てればなんとなく分かるよ、振られたんだろお前、俺の胸貸してやるよ…」
やっぱりこいつぶん殴ろう
今度は力を入れて殴ろうとしたときだった、
「じょ、冗談だってば」
苦笑いしながら必死に許しを乞う親友がいた
「そんなの顔見ればわかるよ、付き合ったんだろお前ら」
流石は親友だよく分かっている。
「まぁな」
「そうか、良かったじゃねーか俺部活あるからそろそろ行かねぇーと、じゃあなー」
「また明日」
どうやら修斗に隠し事は出来ないみたいだ俺は、フッと少し笑った。
「ねぇ〜ゆーくん一緒に帰るんでしょ?は〜や〜く〜」
「ーッッッ」
突然聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「えっ!天乃さんがうちのクラスに?」
「それよりゆーくんって言ってたよもしかして優也の事?」
「はぁ?あいつが?天乃さんとなんで、あんな冴えない奴と…」
全部聞こえてるぞこの野郎!とクラスの奴らに言いかけた危ない危ない、少し深呼吸をして落ち着かせよう。
大きく息を吸って吐いてから返事をした。
「悪い、今行くよ」
と言い彼女の手を少し強引に繋いで急いで、学校を後にした…
「もぅ彼女を待たせるなんて酷いよ…グスン」
「そんなつもりじゃなかったんだごめん…お詫びにコンビニの新作スイーツ買ってやるよ」
「本当?やった〜!」
ふぅー、言い方は悪いがチョロくて助かった。しかしまたバイト増やさないとな
「そういえばどうして俺の教室まで来て更にはゆーくんって呼んだんだよ、そのせいで周囲の視線が殺意に満ちたものだったぞ…」
「ぁそれはごめん。だってゆーくんが、いつまで経っても来てくれないから、でもこれで、わ・た・し・の・彼氏が取られなくて済むしいいじゃんちょっとぐらい、ケチ」
「お、おいそこまで言ってないだろ…ま、まぁ俺も、お・ま・え・の・彼氏として努力するよ。
「お〜言うね〜じゃあこれから学校でもっとイチャイチャしてもいいってことだよね?ね?」
「い、いいよ別に」
俺が言った瞬間天乃さんの顔は少し赤色に染まっているように見えたがきっと夕日のせいだろう。
どうやら今まで平穏に過ごしてきた俺の高校生活は唐突に終わりを告げるのだった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます