第4話 告白【3】本当の始まり

俺の目の前には幼馴染で学年1の美女と呼ばれる「天乃結衣」がいる。 俺は意を決してその言葉を言うのだった…

  

 「お、俺は、、天乃さんの事が好きだ!」

あーあ恥ずかしい、今すぐにでも飛び降りて死にたい気分だ…明日には全校生徒の笑い話になるんだろうな。そんな考えが俺の頭の中を埋め尽くしていた。

 「君はなんで私のこと好きになったの?」

 その質問は正直予想外だった、さっさと振られて終わりだと思っていたからだ。

「それは、」

一瞬言葉が詰まり、必死に捻り出した言葉が、

「それは、好きって気持ち一つじゃ今は駄目なのか?」

そうだ俺は特別な感情を天乃さんに持ってないだから曖昧な言葉で誤魔化すしかなかった、自分が情けない気がして今すぐにでも逃げてしまいたかった。だけど、何故か脚は動いてくれない。動け、動け、動けよ‼︎心の中で何度も、何度も叫んだしかしそれは叶わなかった…そんな少し重い空気の中

「ねぇ、、、」

 と、そっと優しい声で俺を呼んだ、だがその優しい声で呟かれるのが今の俺には物凄く怖い、もし嫌われたら、「君ってそんな人だったんだね…そんな曖昧な人だとは思わなかったよ。」などとそんな事を言われたら、、、、、、


「私もゆーくんの事す、好きだよ」

「え?」

予想すらしなかった答えが彼女の口から出た。それに対して俺はどうすればいいのかわからなくなってしまった。頭の中が真っ白になっていた時に夕日の輝きでより美しく見えた天乃さんが…

「これからよろしくね、わ・た・し・の・彼氏さん」

 その言葉を言った天乃さんの表情はどこか小悪魔のようなニコッとした顔で俺のことを見つめていた。

   〜その日の夜〜

 私、天乃結衣は今体が熱いまだ夏ではないのにクーラーをつけたいぐらいに熱くなっていた。その理由は…

幼馴染で一番好きなゆーくんに今日告白されてしまった。しかし最初は「なんで」だった、ゆーくんは自分から何かを実行する人じゃないからだ、だから私は

「君はなんで私のこと好きなったの?」と質問したそれに対してゆーくんの答えは、「それは、好きって気持ち一つじゃ今は駄目なのか」という答えだった。私はとてもゆーくんらしい答えだと思って納得した。

 これまで私に告白する人はいた、その度に断ってきた。外見が可愛い、とか話した事もないくせに私の事を知っているかのように話してくる人もいた。だけどゆーくんは、ちゃんと私の「中身」を見て話してくれた。

 そんなゆーくんだからこそ好きになったのかもしれない。 

「ゆーくんの不器用だけど必死に伝える所が好き、好きだよゆーくんだから…もっと君を知りたいな」

 そんな言葉をベットの上でそっと呟くのだった…


      〜あとがき〜 

えーと今回で回想シーンは一旦終了ということで、やっとタイトル回収出来た気がします笑。回想シーンだけで4話ぐらい使ってるのかな?長すぎましたね今回は少し反省をしています。

 その代わり次回からは、天乃さんと優也の甘々やりとりシーンがあるので、これから本編と行きたいですが、登場人物が多く物語の展開的に少しごっちゃになってる人もいると思うので次のお話は登場人物の名前、高校名などを書いてその次から本編に進みたいなと考えています。

 焦らすような事をしてすいません。

 そういえばpv100突破という事で皆さんありがとうございます。コメント等して頂けたら物凄く喜びます。 これからもよろしくお願いします。ではまた会いましょう。

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