カクヨムという場所

 あの角川さんが主宰する、WEB小説公開の場ですね。

 無料で登録でき、無料で利用できる。課金は、サポーターとしてお気に入りの作家さんにギフト(課金)する時だけ。

 ロイヤリティプログラムがあるので、お小遣い程度にも稼げる、可能性のある場所。


 まさに、夢のような場所です。


 私はITエンジニアという仕事をしているワリには、ずっとWEBからは離れた生活をしていました。だって、仕事以外でPC触りたくなかったんですもん。

 ただでさえ1日10時間仕事でPC使ってるのに、さらに趣味でPC触るとかって。

 そのうちマジで自分単体で5G接続できちゃうようになるぜ?


 小さい頃から文字を書く事は好きだったので、チマチマ小説は書いていました。公募に出した事もあります。ま、まず小説の体裁が整っていたかどうかも微妙でしたけど、その時は。

 社会の荒波に揉まれまくり、心を壊して2年程引きこもり生活をした後。

 Quality of Life生活の質 について考えた時。

 ゲームをする以外の趣味を失っていた事に気づいたんです。

 私はもともと、『何かを作る』という事が好きなタイプだったのに、いつの間にか自分では作らず、誰かが作ったものをただ楽しむだけの生活になっていた。

 仕事ではモノづくりは確かにしていましたが、別にそれは作りたくて作ってるワケじゃなかったし。自分の意にそぐわないものを、言われるがまま言われる形で作っていただけだから、勿論消化不良です。


 で。

 気軽に始められるのは何か、と探したところ、WEB小説に行きつきました。


 数多あるWEB小説公開媒体の中で、なんでカクヨムを選んだかというと。

 母体。

 角川さん主体だったから。

 母体がしっかりしているので、すぐにはなくならないだろう、個人情報の保護やサーバメンテなどもしっかりしてるだろう、あと、ちょうど私が探した時にカクヨムコンをやっていたからです。


 それで私はカクヨムに登録し、使い始めました。


 ぶっちゃけ、私はカクヨム以外のWEB小説公開媒体を使っていないので、比較できないです。

 でも、満足していますね。

 趣味の小説を公開するには、充分過ぎるスペックですし。


 初期の頃は「コンテストで大賞取って書籍化!」とか甘い夢も見ていたんですが。

 カクヨムを使い始めて4年半。

 そんな気持ちもすっかり消えました。


 何故かというと。


 カクヨムで、読者さんたちとイチャコラわちゃわちゃするだけで、充分だって気づいたんですよ。

 それで満たされてる。

 私はただ、寂しかっただけだったんですよ。


 だって私は専業作家になりたいって思っていないんだもん。

 自分の作品を全世界の人に認めて欲しいとも思ってない。

 私の作品を好んでくれる人と、アレコレ楽しむだけで充分なんだって。

 しかも。

 Amazonが頑張ってくれたおかげで、自力書籍化が簡単にできる時代にもなったし。


 いや、金も欲しいよ?

 でも、そっちを期待するぐらいなら、たぶん宝くじ買った方が楽だよ。コンテストに落ちて、自己否定&自作否定された気持ちにもならなくって済むし、中年には貴重な『時間』と『労力』を使わなくって済むんだもん。

 一応、仕事で既に、自立して生活できて保険金支払って、煙草や珈琲等ゲームその他の嗜好品もたしなむ事ができるぐらいには稼げているしね。


 カクヨムは、読者さんとやり取りするには、たぶんかなり良い場所だと思う。

 他と比較できないから、あくまで『私がやりたい範囲の事が充分に出来ている』っていうレベルだけど。今で充分やもん。


 カクヨムに参加しなかったら。

 私の生活は灰色のままだっただろうな。日々の生活に楽しみを見出す事もできず。

 くすぶって目に映るモノの揚げ足をとって文句をタラタラ垂れ流し、なのに何も行動せずにいる、いびつな面倒くさい人間になり果てていただろう。

 いや、面倒くさいのは今も変わっていないけれど。


 でも、この4年半。

 楽しかった。

 そして、今も楽しい。

 きっと、今後も楽しい。


 このような場所を生み出してくれた角川さんに感謝を。

 そして、応援メッセージ等をくれる方々に感謝を。

 読んでくださっている方々に感謝を。

 皆様の行動があって、私が生かされています。


 ありがとうございます。

 これからもよろしくお願い致します。

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