中学生編

第1話 私がネットを始めた日

昔、私は中学校受験に失敗した。

それはもう散々な結果だった。死ぬ気で勉強したはずなのに、合格者の最低点数とは約20点ほどの点数差を付けられ大敗。

親からは怒られ、姉からは笑われ、二度と勉強するもんかと意気込んだが、親からは中学生になって勉強に遅れを取らないように無理やり塾に入らされていた。


その日も塾に行く為にバスに乗り込みお下がりのスマホを何気なく触っていた時、ふとYouTubeでよく見ていたゆっくり実況のとあるゲームを思い出しGoogleで検索をかけると、すぐにそのゲームのサイトはヒットし何ということもなく下にスワイプしていく。


するとやけに人が多い部屋を見つけた。

他の部屋は参戦と観戦を合わせ約7人程でゲームが始まるような雰囲気ではないのに、その部屋だけ参戦人数は12人、観戦人数は約10人、その異常さに興味が湧いた私はあと少しでバスが目的地に着くにも関わらず部屋に入り込んだ。



これが私と彼らとの出会いだった。

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