中学生編
第1話 私がネットを始めた日
昔、私は中学校受験に失敗した。
それはもう散々な結果だった。死ぬ気で勉強したはずなのに、合格者の最低点数とは約20点ほどの点数差を付けられ大敗。
親からは怒られ、姉からは笑われ、二度と勉強するもんかと意気込んだが、親からは中学生になって勉強に遅れを取らないように無理やり塾に入らされていた。
その日も塾に行く為にバスに乗り込みお下がりのスマホを何気なく触っていた時、ふとYouTubeでよく見ていたゆっくり実況のとあるゲームを思い出しGoogleで検索をかけると、すぐにそのゲームのサイトはヒットし何ということもなく下にスワイプしていく。
するとやけに人が多い部屋を見つけた。
他の部屋は参戦と観戦を合わせ約7人程でゲームが始まるような雰囲気ではないのに、その部屋だけ参戦人数は12人、観戦人数は約10人、その異常さに興味が湧いた私はあと少しでバスが目的地に着くにも関わらず部屋に入り込んだ。
これが私と彼らとの出会いだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます