夕と夜の狭間
夕と夜のない交ぜになった雲に、少しずつ空が食われていく様を見ていた。青々とした真夏の影が静かにそびえて、ただ濃紺を待っている。僕もいつかああやって、飲まれて染まって夜になるんだろう。明けない夜はない? 馬鹿だね、明けた後で僕らが見るのは、もうこれとは違う空だよ。
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