第6話F4 1/2
「助かりますマドレーヌさん。
姉は言うことを聞いてくれないので。」
ブーブー言うセサミ姉さんをなだめてくれているマドレーヌさんにお礼を言う。
しかし、姉は解るがセサミ姉さんは何故ここに来たのだろうか。
いつもなら騎士団の仕事が忙しすぎて暇を貰えないのに。
王家から僕を薬師として連れてくるように王命でも承ったのだろうか?
「マドレーヌさんたちは何故ここへ?」
「ああ、私は陛下から暇を貰ってな。
しばらく騎士団の訓練は副団長に任せて私は休暇をするように申されてしまったのだ。
陛下には休暇中にも騎士団の訓練を付けても構わないかと相談したのだが、断られてしまってな。」
なんとなく他の騎士が泣きついて、陛下も視察した結果休ませた方が良いと結論付けたと思う。
前に会ったときも、俺がいてくれれば訓練をサボれるから行ってくれとか言われたし。
過酷なんだろうね。
肉体は治癒魔法などで強制的に回復することができるし、精神的な意味で過酷なんだと思う。
「それで私がマドレーヌを誘ったの、シーザーがどんな生活送ってるか気に成ってたし、お見合いの話も来ていたしね。」
「お見合い?
もう貴族籍は除籍したはずだけど?」
「え?」
「私も初耳だが?」
「あれ?
勇者パーティに入るにあたって他の国々を行く際に貴族籍が邪魔だから除籍、そもそもなかったことにしたはずだけど。」
「あー、確かにそんな契約書を記入してたわね。
でも勇者パーティを解雇、除籍したから無効じゃない?」
「いや契約書の内容に復権もしないように項目は追加されていたし問題ないはずだよ。」
貴族のしがらみを放棄することを条件に勇者パーティに参加したので、その辺り元日本人として契約書に穴が無いか入念に確認をしてある。
一手一手、抜けが無いように入念なチェックと指摘を繰り返し、永続魔法契約すらも果たしている。
「っていうことはお父さまが、お見合いさせて貴族籍を復活させようって算段なのかしら?」
「まあ、そのためなら私もやぶさかではないな。」
「もしかしてお見合い相手って.......」
「私、マドレーヌが相手だ。」
「もう僕は家と関係ないからごめんなさい。」
「それは私と結婚したくないということかな?」
「うん、姉の友人としか見られない人は異性としてみられないし、かといって家族って言う感じでもないから......」
ましてや姉の友人となんて、将来姉の友人という束縛感が付き纏って結婚したいとは思えない。
それに生涯のパートナーになるかもしれない人を家族とは言え他人に決められるのも嫌だ。
こんなことしてたら行き遅れに成るとは思うけど。
......................................................................................................................................................................................................................................................................................
読者の皆様の感想。
レビューが作者の励みになります
コメントが苦手な方でもぜひ反応を示してくれると幸いでございます。
また誤字脱字に関しましては一息ついてから確認いたしますのでご協力お願いします。
近況ノートに書いていただけると嬉しいです。
出来ればより多くの方にお読みいただき感想をいただきたいのでレビュー評価を入れてくれますとだいぶ助かります。
レビュー評価を星一個入れていただけるだけでも読んでいただける母数が増えますのでお願いいたします。
メイン小説
換金スキルとショップスキルでバグ技現代無双〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~
酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~
こちら二つもよろしければ拝読ください。
スライム道
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます