九尾の末裔シリーズ・登場妖物紹介 その1
島崎源吾郎
種族:妖狐の半妖(妖狐:25パーセント、人間:75パーセント)
特徴:九尾シリーズの主人公。曾祖母は大妖怪だった玉藻御前(金毛九尾の狐)
妖怪としての特徴と豊富な妖力を受け継いでおり、親族らの中で最も玉藻御前の血を濃く引いたと言われている。
その一方で見た目は人間の父親に激似。もはや完全に一致レベルらしい。
目立たない容貌と女子にモテなかった事も相まって、「最強の妖怪を目指して世界征服、ついでハーレムを構築する!」という中二病患者も真っ青の野望を打ち立ててしまう。妖怪社会ではハーレムもポリアモリーも容認されてるから仕方ないね。
プライドが高かったり中二病だったり女子力アップに余念が無かったりと様々な側面を見せるが、妖怪として現時点でもそこそこ強いのもまた事実である。
既に齢十八にして四尾に到達しているのがその証拠である。並の妖狐であれば二百年で四尾になってもまだ早い位なのだから。
そんなわけで戦闘能力も実は高い。周囲の若妖怪がドン引きする位高い。
しかし戦闘慣れしている訳ではないので勝ち戦ばかりでもない。むしろライバルの雪羽君との戦闘には結構てこずってる。それはまぁ仕方ないのだ。
雷園寺雪羽
種族:雷獣(純血。本来の姿は猫とハクビシンの合いの子みたいな姿である)
特徴:第二部後半より登場するものの、いつの間にかライバル枠に大出世!
生誕祭という超絶大事なイベントの折に、目についたウェイトレス(もちろん源吾郎である)にスケベ目的で絡む……という所から源吾郎との因縁は始まったと言っても過言ではない。
初登場時は取り巻きたちと共に乱痴気騒ぎを繰り返し、真面目に勤務するウェイトレス(中身は♂)に絡むという悪たれ小僧ぶりを遺憾なく発揮していた。源吾郎曰く「ドスケベ」
もちろんおイタはすぐに発覚し、再教育という事で萩尾丸に引き取られる事となった。元々は叔父である三國の許で重役として働いていたらしいが、第三部以降は源吾郎が勤務する研究センターで働く事になる。
実際には雷園寺家次期当主として産まれるも、幼い頃に母親と死別(謀殺の可能性もある)し、実家を追い出されて叔父に引き取られたという経緯がある。弟妹達も大勢いるらしく、同父母の弟妹が三人、異母弟妹は少なくとも一人いる。
保護者である三國の甘やかしぶりが目立つために甘やかされた悪童と思われがちであるが、ヤンチャな悪童ぶりも実は彼なりの強がりではないかとも思われている。
とはいえ彼がヤンチャだったのも事実であり、粗暴な野良妖怪と「殺し合いごっこ」とかいう物騒な遊びに興じていた事もあった。そうしたヤンチャぶりや戦闘慣れしている部分は今は源吾郎との戦闘訓練にて発揮されている。
おのれの血統に誇りを持つ、若くして才能に溢れているという共通点がある一方で、出自やこれまでの境遇、物の考えや得意分野などの異なる部分もある。
そう言った意味でも、彼が源吾郎とライバル関係になったのは当然な流れだったのかもしれない。
作者のひとこと:登場妖物紹介ですが……思った以上に筆が進んでしまい文字数がかさんでしまいました。簡潔にまとめている人が凄いです(小並感)
長文を読むのがしんどい! と言う人は
・モテ道を目指して時々女子に変化する妖狐が源吾郎君
・ドスケベで時々強がっちゃう雷獣の男の子が雪羽君
だと思って頂ければ問題ありません(爆)
当初源吾郎君にはライバルらしいライバルは登場していなかったのですが……やっぱり何かと張り合う相手がいると、書いている身としても楽しいです。
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